
雨漏りの原因は経年劣化?解決はプロに任せて、3種の神器で応急処置
雨漏り発生時の対応法を解説。急な雨漏りが発生すると焦りますが、まず原因を突き止めましょう。咄嗟のときに役立つ雨漏り対処法と、持っておくと安心な3つのグッズを紹介します。
目次
雨漏りの原因は大きく3つ

雨漏りの原因として考えられるのは、大きく3つあります。それぞれを確認していきましょう。
経年劣化
・谷樋板金の傷み
・棟板金のクギが浮いている
・雨樋が詰まっている、壊れている
・コーキングが剥がれている
・漆喰が崩れている
・外壁にヒビが入っている
家が築10年以上を過ぎていると、さまざまなトラブルが出てきます。次のようなことが、経年劣化によって起きる場合があり、それが雨漏りの原因になります。
施工不良
・太陽光パネル取付時に屋根に穴を開けてしまっている
・DIYによる施工不良
・屋根塗装時に縁切りが行われなかった
家を建てたばかりなら施工不良の可能性が高いです。担当した施工会社に伝え、やり直してもらいましょう。上記のようなことがないか、確認してみてください。
自然災害
台風などの自然災害の後は、雨漏りが起こりやすくなっています。突風で部品の一部が飛んでしまったり、傷がついたりして、そこから雨が侵入してしまうからです。
自然災害のときには、経年劣化や施工不良で起こるようなさまざまな雨漏りの原因が起きる可能性があります。大きな自然災害があったときは、家の周りを確認しましょう。
マンションの雨漏り
・屋上や外壁にひび割れが起き、そこから雨が染み込んでしまう
マンションの最上階の部屋では、雨漏りが起こる可能性があります。建物の屋上にこのようなトラブルがあるかもしれません。経年劣化などが理由として考えられます。
屋根からの雨漏りはこう対処する!3種の神器

直接雨風を受ける屋根のダメージはとても大きいです。何年、十数年の間にさまざまな要因で劣化していきます。そして、以下のような現象が起こるのです。
・漆喰の崩れ
・瓦のずれ
・板金の劣化
これらはすべて一軒家の屋根を構成している要素なんです。瓦などは、モノによっては50年ぐらい維持できるといわれていますが、屋根瓦の種類のひとつである屋根スレートなどは、実は15~20年が寿命と言われています。
というわけで、もしも天井から水が垂れてきたら「3種の神器」を使って次のような応急処置を!
3種の神器その1:バケツで水をキャッチ
雨漏りしている箇所の下には取り急ぎバケツを置きましょう。水で床が濡れるのを防ぎます。
RULAYMAN 折りたたみ ソフトバケツ 釣り用
折りたたみできるため使わないときはスペースを取らず、収納できます。キャンプなどの際、持ち運びが便利なのもいいですね。
3種の神器その2:ブルーシートで応急処置
屋根裏を覗くことが可能な場合はブルーシートを敷き、室内に雨水が浸入してくるのを防ぎましょう。
コンヨ (KONYO) ニュー ストロングシート#3000 2.7x2.7
2.7m四方の定番な青色のビニールシートです。厚みがあってしっかり耐水性もあるので、雨漏りを覆っておくのにちょうどいいでしょう。100円ショップの薄いものでは心配という方におすすめです。
ただ、高いところに登る作業となるため家の構造によっては危険になります。 無理にするのはやめておきましょう。困ったときにはプロに相談です!
コーキング劣化によるサッシの雨漏り
雨漏りが起きてしまう原因の中にはコーキングの経年劣化というものがありました。
コーキングが劣化することによって雨漏りが起きる箇所として多いのがサッシです。コーキングとは、壁に窓をはめ込むときにできる隙間を埋めるゴム状の建材のこと。このコーキングが劣化すると、硬くなったりヒビが入ったりしてしまい、隙間を埋める効果がなくなってしまうんです。そのため、隙間から雨水が入ってきます。
そんなときにはこの神器で応急処置を!
3種の神器その3:隙間はビニールテープでふさぐ
ちょっとした小さな隙間や穴から雨が入り込んで濡れているときはビニールテープを使いましょう。
3M スコッチ 強力多用途補修テープ 48mm幅x9m DUCT-09
ポリエステルメッシュという素材が入っていて、とても破れにくいです。きちんと防水してくれるので、雨漏りの補修にもぴったり。洗濯機のホースやゴム靴の補修、窓の隙間ふさぎなど幅広く使えますよ。
まず、雨漏りしている箇所周辺を雑巾などできれいにしましょう。埃や砂、油などがあるとテープの粘着力がなくなり、すぐ剥がれてしまいます。
雨水の流れる方向の下流から上流に向かって、テープに空気が入らないよう貼ります。
広範囲に貼ると雨漏りの経路が変わって別の箇所から雨漏りが発生します。原因箇所の付近だけに貼りましょう。
内部リンク:サッシから雨漏りならビニールテープで応急処置!原因5つをチェック
ビニールテープは、サッシだけではなく、ベランダや屋上、排水口が原因の雨漏りの場合の応急処置のときにも使えますよ。ビニールテープで亀裂やコーキングの剥がれ部分などを補修してみましょう。
ただし、あくまでも応急処置ということをお忘れなく!できるだけ早く、プロによる本格的な修理を依頼してください。
外壁のヒビ割れによる雨漏り

外壁のモルタルなどにヒビが入ると、家の中の壁紙にシミが出てくることがあります。または、壁紙が剥がれてきてしまう場合も。そんなときは外壁からの雨漏りが原因かもしれません。応急処置は次の通りです。
雨漏りしている範囲で使いわけ
水が入り込んで濡れてしまっているところが広いなら、ビニールシートで全体を覆ってしまいましょう。ちょっとした小さな隙間や穴から雨が入り込んで濡れているなら、ビニールテープでも十分です。
実は水漏れだった?大穴で給水管
実は雨漏りではなく、給水管による水漏れ!なんてこともあります。給水管の腐食や劣化、破損、建築当初からの接続不良などによって水漏れが起きる場合もあるんです。この場合は自分で対処できないため、すぐに近くの水道屋さんに相談しましょう。
ちなみに、結露ができているときも、雨漏りと勘違いしてしまうことがあります。寒い時期だけに起きるのであれば、結露の可能性が高いでしょう。 換気や部屋の暖めすぎに注意してみてください。
季節に関係なく、雨が降った後に水が溜まっているならば、雨漏りの可能性が高いといえます。
雨漏りしたらプロに相談して原因調査を!
ここまで、雨漏りが起きたときの応急処置についてお伝えしてきました。しかし、結局はきちんと原因究明をして、プロによる修理をしてもらわないと雨漏りは繰り返してしまいます。
応急処置をした段階で、ある程度は原因に目星が付くはずですが、次の場所をよく見てみると新たな原因が見つかるかもしれません。もし、応急処置をしても雨漏りが止まらない場合は、このような場所を念入りにチェックしてみてください。
・外壁や窓サッシ部分などのシーリングの剥がれ、ヒビ割れ。
・ベランダや屋上のヒビ割れ、排水口の詰まり。
そして、修理業者が来るまでの間、何とかしのぎましょう。ただし、屋根の上に登って様子を確認するのは危険が伴います。原因調査もプロに依頼することをおすすめします。
雨漏りの修理はプロにお任せ
雨漏りの応急処置ができれば、自分でやれることはもうありません!あとの本格修理はプロにお願いしましょう。雨漏り修理をプロに頼んだ方が良いのは、次のような理由からです。
素人の雨漏り修理は悪化の原因
雨漏りの根本原因は、自分で修理して直る可能性はほとんどありません。むしろ、プロにお願いするのが遅くなって状態が悪化する原因となります。時間が経つほど家の木材が侵食されて、被害が広がっていってしまいます。もちろん、被害が広がるほど修理にかかる費用も上がってしまいますよ!
作業中の身体の危険
自分での修理は危険です。屋根などの高いところを作業していて、もし落ちたら…最悪の場合、大怪我をすることも。リスクを考えるといい方法ではないと思います。雨漏りを見つけたら、すぐにプロにお願いするのが一番です!
原因不明のままでもかまいません。雨漏りの修理の方法は原因それぞれ。あなたのおうちにピッタリの予算や規模を合ったプロを探してみましょう。
まとめ
雨漏りは大切な家を劣化させる原因となります。プロに依頼して定期的にメンテナンスを行い、雨漏りを予防するのも良いですね。また、もしもの場合に備えて「3種の神器」を揃えておくと、他の用途でも使えるものばかりなのでおすすめです。長く住む家だからこそ、ちょっとしたことでもすぐに修理することを心がけてください。
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