サツマゴキブリとは?特徴や駆除・対策法、北上してきた理由を解説!
近年、地球温暖化や住宅環境の温暖化により、元々は南の暖かい地域にいたゴキブリが生息範囲を広げて、本州でも見られるようになってきました。サツマゴキブリもそのうちの1種です。今回はそんなサツマゴキブリの特徴や駆除・対策方法について解説していきます!
サツマゴキブリの特徴
まず、サツマゴキブリの特徴について解説していきます!サツマゴキブリの特徴を簡単な表にまとめました。
大きさ
25~40mm
体色
全体的に光沢のある黒色
生息地
九州南部・四国南部・沖縄
生息環境
森林や道端の石や落ち葉、倒木の下などの隙間
特徴
羽は退化しており、飛ぶことはできない
日本に生息する他のゴキブリに比べると、繁殖力が低い
サツマゴキブリの特徴はこんな感じ!サツマゴキブリは、元々は九州南部や沖縄など、日本の比較的暖かい地域に生息するゴキブリでしたが、木材や植物などと一緒に運ばれてきて、現在は本州でも確認されています。
基本的には、森林の落ち葉や倒木の下に生息していますが、稀に、観葉植物に紛れるなどして侵入し、そのまま住み着くことがあります。
サツマゴキブリが北上してきた理由
元々は、九州南部や沖縄など、日本の暖かい地域にしか生息していなかったサツマゴキブリですが、なぜ本州に運ばれてきて、生息できるようになったのでしょうか?ここでは、サツマゴキブリが北上してきて、本州でも生息するようになった理由について解説していきます。
サツマゴキブリが北上してきた理由
サツマゴキブリが北上してきて、本州でも生息できるようになった理由は、主に「地球温暖化」と「住宅や施設環境の温暖化」にあります。地球温暖化によって平均気温が上昇したことで、暖かい地域にいた生物が北上しても生息できるようになりました。
また、住宅や施設環境の空調設備が改善されたことで、ゴキブリが生息しやすい、1年中暖かさを保つことができる環境になりました。サツマゴキブリなどの元々暖かい地域にいたゴキブリが、寒い地域の住宅や施設に住み着けるようになったのです。
その他の北上してきたゴキブリ
サツマゴキブリ以外にも北上してきたゴキブリはいます。それぞれ紹介していきます。
チャオビゴキブリ
チャオビゴキブリは世界的な害虫で、元々は小笠原諸島父島だけにしか分布していませんでしたが、近年、沖縄や東京都内でも目撃されるようになりました。チャオビゴキブリは屋内で活発に飛び回るゴキブリなので、今後増えていけば注意が必要になります。
チュウトウゴキブリ(トルキスタンゴキブリ/レッドローチ)
チュウトウゴキブリは約30年ほど前から近畿地方などで見られるようになりました。チュウトウゴキブリは寒さに弱いため、一年中暖かさが保たれている場所に限定されていると考えられています。また、チュウトウゴキブリは別名「レッドローチ」と言い、爬虫類ペット用のエサとして販売されています。
トビイロゴキブリ
トビイロゴキブリはチャオビゴキブリ同様に世界的な害虫で、地下街や飲食店など、一年中暖かさや湿度が保たれた場所に生息しています。元々は熱帯、亜熱帯気候に生息ゴキブリでしたが、今では、大阪の地下街などで多数発見されています。大きさは25~30m程度で、大量繁殖するゴキブリでもあります。
オガサワラゴキブリ
オガサワラゴキブリはその名の通り、元々は小笠原諸島や南西諸島に生息していましたが、近年、本州の暖かい場所でも見られるようになりました。基本的には屋外性のゴキブリで、森林の土壌表面や落ち葉の下に生息していますが、稀に植木鉢や観葉植物に紛れて侵入してくることがあります。
サツマゴキブリの被害
次にサツマゴキブリの被害について解説していきます。サツマゴキブリによる被害には、主に「心理的被害」と「健康的被害」の2つの被害が考えられます。それぞれ解説していきます。
心理的被害「不快害虫」
多くのゴキブリは、「不快害虫」と呼ばれており、サツマゴキブリも例外ではありません。不快害虫とは、人体や作物に直接被害を及ぼすわけではないが、形の気味悪さや不潔感などから、不快感を与える虫のことです。ゴキブリだけでなく、クモやムカデなども不快害虫に該当します。
健康的被害「衛生害虫」
衛生害虫とは、人に対して有害な菌やウイルスを運んできて、健康被害を与える虫のことです。サツマゴキブリは体の表面や排泄物などから、アレルギー物質を運び、それが人の体内に入ったりすることによって、アレルギー症状や食中毒などの健康被害を引き起こす可能性があります。健康被害に遭わないようにするためにも、見つけたらすぐに駆除する必要があります。
サツマゴキブリの駆除方法
サツマゴキブリの特徴や被害について解説したところで、次にサツマゴキブリの駆除方法について紹介していきます!サツマゴキブリの駆除方法はこんなもの!
・罠を仕掛ける
・殺虫剤
それぞれの駆除方法について解説していきます。
ベイト剤(毒エサ)
まず最初に紹介するのは、ベイト剤(毒エサ)を使った駆除方法です。毒エサをゴキブリに食べさせることによって徐々に駆除していきます。毒エサを巣に持ち帰ったり、仲間の死骸を他のゴキブリが食べることによって、連鎖的に効果が広がっていくため、巣ごと根本からゴキブリを駆除することが可能です。
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罠を仕掛けて捕獲する
昔ながらの方法で、効果がはっきりとわかるのは罠を仕掛けて捕獲する方法です。サツマゴキブリが通りそうな場所に罠(粘着シートなど)を仕掛けて、捕獲し駆除します。手間がかからず、粘着シートごと処分できるので死骸処理も簡単です。効果を目で見て実感したいという方は使ってみてください!
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殺虫剤(殺虫スプレー)
目の前のサツマゴキブリを速攻退治したいなら殺虫剤(殺虫スプレー)を使うのがおすすめです!サツマゴキブリは元々熱帯の方に生息していたゴキブリなため、冬場などは動きが鈍くなると言われていますが、壁をよじ登ったり、動き回ることもあります。見つけたらすぐに退治してしまうのがいいでしょう。
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こちらの記事では、ゴキブリ駆除について詳しく解説しています!ゴキブリ駆除についてもっと詳細に知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください!
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サツマゴキブリの対策方法
最後に、サツマゴキブリが家で出ないようにするための対策方法について解説していきます!
屋外用の毒エサを置いておく
サツマゴキブリは基本的には、森林に生息しています。森林に面しているお家などは、屋外用の毒エサを置いて、サツマゴキブリが家に侵入してきても駆除できるようにしましょう!侵入経路に置いておくことで、サツマゴキブリの侵入を妨ぐことができます。
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観葉植物は家に入れる前にチェック!
サツマゴキブリの侵入経路として考えられるのが、観葉植物に紛れて侵入してくるというケースです。観葉植物の鉢は、適度な土壌と落ち葉がなどがあるため、サツマゴキブリの住処となりやすいのです。観葉植物を家の中に入れる前に、しっかりと鉢の中や裏を山とゴキブリがいないかチェックして、家に置くようにしましょう!
まとめ
今回は、サツマゴキブリの特徴や駆除・対策方法について解説していきました。元々は九州南部や沖縄などの暖かい地域に限定して生息していたサツマゴキブリですが、地球温暖化などの影響により、今では都内などでも発見されています。もし、サツマゴキブリを家で見つけたら、被害に遭う前にしっかりと駆除しましょう!