色移りの落とし方は50℃のお湯で洗剤2倍!洗剤や漂白剤の選び方と洗うコツ
洗濯機の蓋を開けたら服に色移りしていて大惨事! お気に入りの服だとショックですよね。クリーニングに出すのもひと手間です。服の色移りは自分で落とせますよ! 色移りの簡単な落とし方や洗剤・漂白剤の選び方を紹介します。
服の色移りを落とす3つのポイント
色移りを落とすときには、おさえておくべき3つのポイントがあります。
・50℃以上のお湯を使う
・既定の2~3倍の洗剤で洗う
なぜこの3つが効果的なのか、詳しく見ていきましょう。
色移りはすぐに落とす
色移りは、乾くと落ちにくくなります。洗濯したてのまだ濡れている状態で、「あ、色移り!」と気づいたときがベストタイミング。そこで対処できれば、色移りも落ちる可能性大です。
色移りに気づいたとき、絶対にやってはいけないことが2つあります。
・アイロンをかける
色移りしてしまった場合には、決して乾かさず、なるべく早く対処するのが重要です。
色移りはお湯で落とす
洗濯するときの温度が上がれば上がるほど、洗浄力も高まります。でも、あまりに熱湯だと生地に負担がかかることもあって、普段のお洗濯はせいぜい30℃ぐらいではないでしょうか。
でも、色移りを落とすためには50℃前後のお湯を使ってください!
洗濯機を使うときは耐熱温度を越えないようお湯を使用する
洗濯機には「耐熱温度」があります。これは洗濯機に何℃のお湯まで入れていいかという基準。洗濯機の取扱説明書で確認していただきたいのですが、一般的には50℃前後です。
色移りを落とすために50℃以上のお湯を使おうとすると、洗濯機の耐熱温度ぎりぎりになってしまいます。洗濯機を使用する場合は、耐熱温度を超えないように気をつけましょう。
もしくは、洗濯機を使わずに、バケツやタライで色移りを落とすようにすると安心ですね。
洗剤は普段より多めに
色移りを落とすときには、洗剤を多めに使います。具体的には、規定量の2~3倍の量。洗剤に加えて、漂白剤も使うとさらに効果的です。
色移りに使える洗剤は2種類
色移りのお洗濯に使う洗剤は2種類あります。
弱アルカリ性洗剤
色移りを落とすときには弱アルカリ性洗剤を使いましょう。液体よりも粉末タイプのほうが洗浄力があっておすすめですよ。
おすすめの弱アルカリ性洗剤
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漂白剤がダブルで配合されていて、汚れ落ちを得意とする洗剤です。泥汚れや食べ物のシミにも対応。しかも洗濯槽のカビにも効果的。除菌・抗菌効果もあるので、部屋干しでも臭いがしなくくなるのが嬉しいですね。
中性洗剤
中性洗剤もデリケートな衣類やおしゃれ着を洗濯するときにはぴったり。でも、色移りを落とすにはちょっと弱すぎる可能性があります。
色移りにおすすめの漂白剤3選
色移りに使える漂白剤には3つの種類があります。
酸素系漂白剤
白物、色柄物のどちらにも使えるのは酸素系漂白剤。液体タイプと粉末タイプがありますが、粉末タイプのほうがややパワフル。デリケートな素材のものを洗うときは液体タイプを、丈夫な素材には粉末タイプがいいでしょう。
おすすめの酸素系漂白剤
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シャボン玉せっけんブランドの酸素系漂白剤。汚れを落とすだけでなく、日常使いすれば黄ばみ防止や防臭に使えます。洗濯槽掃除用としてもかなり人気ですね!
塩素系漂白剤
漂白剤の中でも強力なのが塩素系漂白剤です。白いワイシャツやTシャツを洗濯して真っ白にしたい、そんなときには塩素系漂白剤がおすすめ。でも、注意点もあります。
・色柄物の漂白には使わない
・まぜるな危険
色柄物の漂白には使えません。服のもとの色まで落ちてしまう可能性が。また、塩素系漂白剤は酸性のものと混ざると有毒ガスが発生します。使う際には十分注意してください!
還元型漂白剤
漂白剤の種類、もう一つは還元型漂白剤です。酸素系漂白剤や塩素系漂白剤とは逆の反応で漂白します。つまり、塩素系漂白剤を使っても落ちなかったような色移りも、還元型漂白剤なら落とせるかもしれないのです。
しかし、還元型漂白剤も色柄物には使えないので注意してくださいね。
おすすめの還元型漂白剤
おすすめ 商品
しつこい黄ばみやしみ、赤土や鉄サビとも戦ってくれます。赤土がよく落ちるので、スポーツや泥遊びをするお子さんのいる家庭には欠かせないでしょう。さび落とし用に購入する人も多いようですね。
漂白剤についてもっと知りたい人におすすめの記事がこちら。「漂白剤の使い方を知らずに洗濯の選択に失敗した人が書いた基礎知識」では、漂白剤の種類や使い方を徹底解説! ぜひチェックしてみてくださいね。
《実践編》服の色移りを落とす手順
洗剤と漂白剤を使ってつけおきし、色移りを落とします。さっそく詳しい手順をチェックしていきましょう。
・ゴム手袋
・50℃以上のお湯
・色移りしたものが入る容器
・弱アルカリ性洗剤
・漂白剤
・普段使っている洗剤
ゴム手袋をはめてから作業を始めましょう。使う容器の大きさは、服の枚数に合わせて選びます。手洗いの場合、1枚だけならタライで十分、バケツを使ったら4枚ぐらいは洗えますよ。それ以上は耐熱温度に注意しつつ洗濯機を使いましょう。
色移りした服をお湯につけます。温度は50℃前後。一度、沸騰させたお湯に水を足して温度を下げると楽かもしれません。
弱アルカリ性洗剤と漂白剤をお湯に入れます。規定の量の2~3倍入れましょう。漂白剤は既定の量で入れます。
30分から1時間ほど、そのままつけ置きます。ときどきぐるぐると混ぜてあげるといいです。
色移りが落ちたかを確認します。色移りがほとんど取れていれば、成功。取れていなければいったん水を捨て、もう1回つけ置きをやってみてください。
服をすすぎましょう。この後お洗濯するので少し洗剤が残っていてもいいですが、洗剤が濃いので、けっこう大変かもしれません。
普段使っている洗剤で、いつも通りのお洗濯をするだけ!
これで終了です。お疲れさまでした! きっと色移りもきれいに落ちていることでしょう。
色移りの落とし方はユアマイスタースタイルのInstagramでも解説付きの写真で紹介しています!
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色移りの原因とは
そもそも、なぜ色移りが発生してしまうのでしょうか? 原因が分かれば、事前に防ぐこともできますよね。まず、色移りには2つのパターンがあります。
・洋服の色が濃い部分から、薄い部分へ
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、別の洋服から色移りするか、1つの洋服の中で色移りが起こってしまうかの違いになります。
濃い色の衣類から、薄い色の衣類へ
よくあるタイプの色移りは、これ。デニムのパンツから白Tシャツへ……とかですね。さらに細かく見ると3つの原因が考えられます。
・脱水中に染料が飛び散る
・湿った状態で、長い時間、衣類が接していて色移りする
洗濯したときの水に色がついていたという場合には、洗濯中に染料が溶け出していた可能性が大です。このとき、同時に洗濯していた全ての洗濯物に色が移ってしまう危険もあるので要注意です。
点々とした色移りがあった場合には、脱水中に染料が飛び散ってしまったと考えられます。色移りの危険は脱水中にも潜んでいるのです。
洗濯が終わったときには色移りしていなかったのに、いざ干そうとしたら色移りしていた。その場合、長時間、湿った状態で衣類が接していたことが原因の色移りかもしれません。
洋服の色が濃い部分から、薄い部分へ
厄介なのがこのパターンです。上下で色が全く違うワンピースや、部分で色が違う服などはこれで色移りしてしまう可能性があります。合わせて1つの服なわけですから、切り分けて別々にお洗濯するわけにもいきません。ですから、事前に防ぐというのが難しいのです。
お気に入りの洋服で、絶対に色移りさせたくないなら、クリーニングに出すのが安心ですね。もしくは、次の予防法で紹介する「色移り防止シート」が使えるかもしれません。
色移りを防ぐ4つの方法
色移りの落とし方は分かったよ。でもやっぱり色移りしないのか一番じゃない?
確かにその通りです。というわけで、その方法をご紹介します!
お洗濯するのは仕分けしてから
色移りを予防する基本中のキホンです。色の濃いもの、薄いもので分けてお洗濯をすれば色移りに悩むこともありません。毎回、分けて洗うのは面倒臭いと思うなら、色の濃い洗濯物を初めて洗濯するときだけでも仕分けをして洗うことを心がけてみてください。
ネットを使って洗う
ネットを使うと衣類同士が直に触れ合わないので、色移りを防止できるのです。濃い色のものはなるべくネットに入れましょう。心配な人は薄い色のものもネットへ。
洗濯ネットの詳しい使い方は「洗濯ネットの使い方は正しい選択をねっ!と知れば型崩れ・ほつれなし」で解説しました。ぜひ参考にしてください!
洗濯物はすぐに干す
洗濯物が濡れたままくっついていると、色移りがしやすいです。特に、脱水後の絡み合った状態は危険。洗濯が終わったらすぐに干し、色移りを防ぎましょう。洗濯物が濡れたまま洗濯機に入っていると、嫌な臭いの原因にもなります。早く干すに越したことはないのです。
色移り防止シートを使う
最近では色移り防止シートという便利なものも売られています。分けるのがめんどくさいとき、心配なときはいかがでしょうか。1つの洋服の中で色移りが発生してしまいそうなときも、このシートを使ったら安心かもしれません。
洗濯するとき洗濯ものや洗剤と一緒に入れるだけ! 洗濯物は色柄物と白物と分ける必要はありません。終わったらシートを取り出します。
おすすめ 商品
ドクターベックマンはドイツのシミ落としブランド。生物学から着想を得た商品で、色移り防止効果と環境への配慮が売りです。製品がゴミになったら、1か月ほどで分解して土にかえります。
まとめ
色移りを落とすときのポイントは3つ。
・洗剤の量はたっぷり
・お湯を使って
さらに、漂白剤も入れると効果的でした。色移りを防ぐためにも、今すぐできそうな工夫がたくさんありましたよね。ぜひ、今日のお洗濯から心がけてみてください。
デリケートな洋服や、お気に入りの洋服に色が移ってしまった場合には、自分で無理はせず、プロのクリーニングにお任せするのもおすすめです!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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