花粉を布団にもちこまない!快適な睡眠を守るために注意するべきこと
寒い冬が終わって春が来るのはうれしいけれど、春の訪れは花粉シーズンの到来でもあります。
スギの木が黄色くなっているのを見るだけで、目がかゆくなってくる気がしますよね。
この時期に困るのが布団干しです。おひさまのにおいがするふかふかのお布団で眠りたいけれど、花粉がつくのは避けたいです!
そこで、花粉シーズンの布団の乾燥の仕方についてまとめました。
花粉症を放っておくと危険!
まずは、花粉症のリスクについて簡単にお話ししましょう。
今や日本人の約4割が発症しているという花粉症は、国民病とも言われることも。
くしゃみや鼻水、目のかゆみの他にも、皮膚のかゆみや肌荒れ、集中力の低下などの症状が出て、2ヵ月ほどつらい日々が続きます。
症状が軽いからと花粉症を放置している人もいるようですが、花粉症以外の弊害を引き起こすこともあるんですよ。
鼻や喉の粘膜にアレルギー反応による炎症が持続的に起きているため、粘膜のバリア機能が弱くなり、ウィルスや細菌が侵入しやすくなります。
そうすると、副鼻腔や咽頭に感染が起こり、長引く風邪のような状態になってしまうんです。インフルエンザにもかかりやすくなりますよ!
最近では、子供の花粉症も増えていて、鼻づまりなどのために夜によく眠れず、翌日元気に活動できないということも。
まだ発症していない人も、花粉を何度も浴びることで発症する可能性があるので、家族みんなで花粉対策をすることをおすすめします。
布団を干す目的とは
天日干ししたふかふかのお布団は気持ち良くて、心地良い眠りにいざなってくれますよね。
でも布団を干す理由はそれだけではありません。健康に過ごすための大切な目的があります。
1.ダニやカビの発生を防ぐ
布団に湿気をこもらせないことで、ダニやカビの発生を抑えます。
また、布団を寝室から出すことで、床の湿気も発散させてカビが生えるのを防ぎます。
2.ダニやカビの退治
紫外線に当てることで、アレルギーの原因となるダニやカビを退治します。
3.快適な睡眠
あたたかく気持ちよい布団なら、寝つきもよく快眠できます。
健康的で快適な睡眠のために、花粉の時期も布団を干してしっかり乾燥させたいですね。
外に布団が干せない花粉シーズンの、布団の乾燥方法
布団を干す大切さは分かりましたが、花粉がついて花粉症の症状が悪化しては元も子もありません。
では、布団を外に干せないときはどうしたらいいでしょうか?
◎布団乾燥機を使う
ノズルタイプなら、簡単なので毎日こまめに乾燥できます。
マットタイプなら、しっかりとあたためてダニの駆除ができますよ。
重たい布団の持ち運びの手間もなく、一年中使ってもいいですね。
乾燥やあたため機能の他に、ダニ対策モードや消臭モードを搭載しているものもありますよ。
◎布団干しラックで室内干しする
除湿機やサーキュレーターを合わせて使うとより効果的。
室内の日当たりのいい場所がおすすめです。
ラックがなければ、椅子の背もたれでもOK。
◎湿気取りシートを敷く
就寝中に敷布団の下に湿気取りシートを敷くことで、湿気を吸収・発散してくれます。
◎毎日布団を畳む
毎日干せなくても、畳むだけでもだいぶ湿気を逃がしてくれます。
ただし、掛け布団をはいですぐ敷布団を畳むと湿気がこもってしまいます。
掛け布団をとった状態で1時間ほど放置して敷布団の表面から湿気を逃すといいですよ。
◎花粉対策用の寝具を使う
洗濯機で丸洗いできるものや、花粉が繊維の中に入り込まない布団カバーなど、花粉対策用の寝具も豊富に販売されています。
◎布団干し袋を使う
どうしても外干ししたい人は、花粉やホコリを防いでくれる布団干し袋がおすすめ。
ただし、布団を袋から出すときに花粉がついてしまうことがあるので、ふとんクリーナーを併用しても◎
布団を干す以外にもやるべき花粉対策
布団の上には、空気中に浮遊していた花粉が積もってしまいます。
家の中に花粉を入れないように、布団以外の花粉対策も合わせてすることで、花粉対策効果を高めましょう。
◎衣服などの花粉を払う
外から帰ってきたら、服やバッグ、髪の毛についた花粉を払ってから家に入りましょう。
ツルンとした素材の服や帽子の着用がおすすめ。
◎窓やドアを極力開けない
花粉の飛散が多いときは、窓やドアを開けての換気を控えましょう。
花粉は朝10時頃から飛散しはじめて、お昼から夕方がピークになります。
この時間帯を避けて換気するといいですよ。また、網戸用花粉フィルターをつけるのもいいですね。
◎床をこまめに掃除する
家に入ってしまった花粉のほとんどが床に落ちるので、舞い上げないように朝一で掃除するといいですね。
◎花粉モード付きの空気清浄器を使う
花粉が侵入しやすい玄関に置くと効果的です。
まとめ
花粉症は、アレルギー素因を持つ人が花粉を数年から数十年浴びて抗体が十分量になることで症状が現れます。
だから、花粉症を発症していない人でも花粉を極力浴びないことが大切です。
布団を干す最大の目的は湿気を除去することなので、外に干さずに布団乾燥機などを使って、花粉がつかないようにしましょう。