スーツケースのキャスターを自分で修理!簡単に直す方法とプロに依頼する違い
旅の想い出がいっぱい詰まったスーツケース。使い込むほどキャスターに負担がかかり、車輪にヒビや歪みが……。キャスターが壊れると運びにくいから、もう買い換えるしかない!? いえいえ、実は、キャスターの車輪って自分で修理することができちゃうんです!
そこで今回は、
・キャスターの車輪が壊れる原因
・自分で修理する方法
・プロに依頼する方法
・キャスターの車輪の破損を防ぐ方法
を紹介しますね♪
目次
キャスターの車輪が壊れてしまう原因
キャスターの車輪が破損する原因は主に3つ。それぞれ解説していきましょう。
余計な摩擦
スーツケースを持ち運ぶとき、全てのキャスターを同じ方向に向けていますか? キャスターが横向きのまま歩き始めていませんか? 本来キャスターの車輪は、回転することで地面との摩擦を減らしています。しかし、キャスターが横向きのままだと、回転せずに余計な摩擦がかかってしまうのです。
また、スーツケースを傾けて引く場合、片側の車輪に負担がかかりすぎてしまうので、ヒビや破損につながります。
車輪の構造
1つのキャスターの軸に2つの車輪がついている場合、どちらかの車輪が歪んでしまい、剥がれてしまうことがよくあります。また、キャスターが小さい場合、大きいキャスターと比べて回転数が増えるので、より消耗しやすいと言えます。
スーツケース同士の衝突
キャスターは突起物です。そのため、他のモノにぶつかってしまうと壊れやすくなっています。頻繁に起こるのは、他のスーツケースとの衝突。空港で荷物を受け取るとき、他のスーツケースとぶつかり、キャスターが破損することがよくあります。
自分でスーツケースの車輪を交換しよう!
キャスターが壊れてしまう原因は理解できましたね。ここからは修理方法を紹介していきます。
作業を行う前に心に留めておきたいこと
その前に1つだけ伝えておきたいことが……。
基本的な修理内容は、車輪の交換です。ですが、多くのスーツケースメーカーは独自の形や大きさの車輪を作っており、全く同じ車輪をホームセンターや通販で購入することはできません。
そのため、同じ車輪でなくても気にしない方にだけ自分で修理することをおすすめします!
「前と同じじゃないと嫌だ!」とこだわりを持っている方は、プロに頼むか、メーカーに問い合わせましょう。
実際に自分で車輪を修理してみよう!
・交換用タイヤ
・ボルト
・ナット
・ワッシャー
・鉄用ノコギリ
・ガムテープ
・新聞紙
柄がついている鉄ノコギリもありますが、替え刃だけでも十分に作業が行えますよ。鉄ノコギリを何度も使う機会がない方はこちらがおすすめです。
ワッシャ・ナット・ボルトに関しては車輪の穴と同じサイズのものを選びましょう。今回使用したスーツケースの車輪は6mmだったので、M6というサイズのものをそれぞれ購入しました。
ガムテープを貼り付けてキャスターと車輪を固定します。回転してしまうと作業しにいので、しっかりと固定しましょう。
矢印で示した隙間から、ノコギリを差し込んで切ります。
替え刃を使用したので、タオルで包みながら作業を行いました。10分から15分程度かかるので、辛抱強くやりましょう! 削りカスが発生するので、新聞紙などを敷くことを忘れずに。
車輪を切り落としたら、そこに新しい車輪を入れ、ボルト・ワッシャ・ナットでしっかりと固定したら完成です。
キャスターのゴム修理の方法
先ほどの方法は、ノコギリやボルトなどを使うので、難しく感じた方がいるかもしれませんね。車輪の交換以外にも修理する方法はあるので安心してください! それがゴム部分の修理です。
キャスターのタイヤをよく見ると、ゴムの部分がありますね。壊れてしまう要因にあった「余計な摩擦」によってすり減った可能性があります。そんなときは、これから紹介するゴムの修理を行ってみてください。ノコギリは使わないので楽ですよ♪
・ゴム板
・カッター
・ヤスリ
・ビニールテープ(タイヤと同じ色)
注意点として、接着剤はゴムに対応しているものを選ぶこと! なんでも付くと思われがちな接着剤ですが、中には苦手な素材もあるんです。
ゴム板は2mm程度がおすすめ。あまり厚手のゴムを選ぶと、キャスターが回転しなくなります。隙間を作るためにも、程よい厚みを選びましょう。
ビニールテープに関しても、タイヤに近い色にした方が目立ちにくいのでおすすめです。「足元なので見えにくいから気にしない!」という方もいそうですね。いっそのこと、オリジナルカラーにするのも楽しいかも知れません。
まず、タイヤのゴム部分にヤスリをかけていきます。このあとゴムを巻くので、凸凹していると具合が悪いですよね。擦りすぎる必要はないので、表面をならす感覚でかけていきましょう。
用意したゴム板を、タイヤの幅に合わせてカットしましょう。長い分にはあとで調節ができるので、気持ち長めに切っておいてもOKですよ。
ゴムに対応した接着剤を、先にタイヤへ塗っておきましょう。そのあと、先程切ったゴムを巻き付けていきます。長さの調節も、このタイミングで行うといいですね。
接着剤が乾くまで固定したいので、ビニールテープを3周ほど巻いておきます。このビニールテープ自体を接着剤で付けてしまえば、補強になるのでおすすめ!
コーティングを意識して、塗っていきましょう♪ あとは1日放置で乾燥させれば完成です!
丸ごと交換するよりもかなり手軽なのがおすすめポイント。ゴムは切りにくいので、カッターを使うときだけは気をつけてくださいね。あと、接着剤がキャスター本体に流れてしまうとタイヤが回転しなくなるのも注意です。
プロに修理を依頼するといくらぐらい?
実際に自分で修理をしてみましたが、自分で工具を揃えたり、ノコギリを切ったりと少し大変でした。また、先ほども言ったように、自分で修理をするとメーカー独自の車輪と同じものを使用することはできません。
「自分でやるのはちょっと……」と感じたら、プロのリペア業者に修理の頼みましょう! 長年培ってきた技術がある上に、さまざまなメーカーごとの部品を取り揃えているので、修理前と同じ形・大きさの車輪に直してもらえる可能性があります。
「ユアマイスター」では、スーツケース修理のプロに、キャスターの取り付けを依頼することができます。
お値段はスーツケースの状態にもよりますが、3,500円程度。自分で取り付ける方が少し安いですが、安全かつ丁寧に修理をしたい方にはおすすめですよ!
プロのスーツケース修理をもっと詳しく
キャスターをもっと長持ちさせる方法
キャスターはしっかり交換できたと思います。苦労して修理したからできるだけ長持ちさせたいって思いますよね。ここからは、キャスターの破損をなるべく予防する方法を紹介します。
歩き始める前に車輪をチェック!
キャスターが壊れてしまう原因の1つは、全てのキャスターを同じ方向に向けずに歩き出すことにより、余計な負担がかけてしまうことでした。
そのため、出発する前にすべてのキャスターが進行方向に向いているのか確認しましょう。これだけでかなり摩擦を防ぐことができるはず♪
スーツケースを傾けて移動しない
本来、4つの車輪がついているスーツケースは、片側に傾ける用に作られていません。そのため、一つ一つの車輪の耐久性は低くなっています。そこで、四輪のスーツケースを持っている方は、4つの車輪を全て接地させて移動するようにしましょう。
スーツケースのキャスター以外のお悩み解決方法
スーツケースにまつわるお悩みは、キャスターだけに限ったことではありませんよね。最後に、スーツケースによくあるお悩みたちを解決する方法を紹介します!
ステッカーが剥がれない
スーツケースって色や形が似たものが多いですよね。自分のスーツケースだとわかるようにステッカーを貼り付けている方は多いかと思います。
ただそのステッカー、そろそろ剥がしたいなぁって思ってもなかなか剥がれない……剥がれたとしても、粘着性が残ってしまう…なんてことありませんか?
そんなあなたのために「シールの剥がし方解説!実際に試してうまくいった方法や裏ワザを紹介!」という記事があるので、ぜひこちらを参考に実践してみてください!
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ファスナーが壊れた
旅行のときって、「荷物を減らさなきゃ」とわかっていても、入れるモノが増えてしまいますよね。また、旅行の帰りにお土産を買いすぎてファスナーで開閉するタイプのスーツケースの中身がパンパン!
ただ、それってファスナーが壊れる原因になってしまうんです……。
ファスナーが壊れてしまったら、「外れたファスナーを自分で修理!チャックが噛み合わない時の直し方も解説
」を読みましょう。ファスナーの故障を解消することができます!
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まとめ
キャスターの車輪はスーツケースを支える大事な土台。それが壊れてしまったら使えないので、新しいのを買ってしまおうと思いがち。でも、旅行するときはいつも一緒で、思い出の詰まったスーツケースを捨てるのってためらいますよね。
そんなときは、ぜひ自分でもできる修理方法を実践してみてください。「ちょっと自分でやるのは怖いな」と考えている方はプロに依頼しましょう!
旅の相棒であるスーツケースをもっと大切にして、さらに新しい旅行の思い出を詰めていってくださいね♪
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