
南天は剪定で伸びすぎ回避!「実がなった枝」を狙って2~3月に切る
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赤い実がつく可愛らしい植物、南天。「難を転ずる」という言葉から、縁起の良い植物として親しまれてきました。お正月に飾られたり、私たちにとても身近な植物のひとつ。育てるにも、そんなに手がかからず、ガーデニング初心者の方にも人気です。今回はそんな南天の剪定の時期や方法を紹介します♪
目次
南天の剪定はなぜ必要?そのやり方は?
剪定はなぜ必要?
そもそも南天の剪定はなぜ必要なのでしょうか?これは南天による以下の2つの特徴によるものです。
・一度実がなった枝には1~3年実がならない
まず南天は生命力がとても高い植物です。そのため放置してしまうと急激な成長により枝が絡まり、通気性などが悪くなることから病気や病害虫により枝葉が枯れやすくなります。また単純に「木が高く伸びすぎてしまって手に負えない」といったことにならないためにも定期的な剪定が必要なんです。
それから一度実がなった枝には1~3年は実がならないと言われており、その枝にも栄養だけは同じように行き渡ります。そのためそういった枝を切ることで、より無駄なく栄養を行き渡らせることが出来るのです。
剪定のやり方
やり方
目的
間引き剪定
枝が混み合う根元から切る
病気防止、他の枝の成長を促す
切り戻し剪定
伸びすぎた枝を切る
形を整える、新芽の成長を促す
上の表にあるように剪定のやり方には主に間引き剪定と切り戻し剪定という2種類の剪定があります。これら2つの剪定は間引き剪定であれば、通気性の悪さから来る病気の防止や不要な枝を切ることによる成長促進を目的とし、切り戻し剪定であれば、伸びすぎた枝の形を整えたり新芽の成長を促したりすることを目的としています。
剪定の時期は2~3月
南天は6~7月に可愛らしい白い花が咲きます。この白い花の後には真っ赤な実がなりその時期は11~12月です。その様子から、南天の花言葉には「私の愛は増すばかり」というものがあります。なんだかロマンチックですね!
そして肝心の南天の剪定時期ですが、2~3月に行いましょう!ちょうど南天の実が終わる頃です。また剪定はちょうど開花時期である6月に行うことも出来ますが、剪定に慣れていないと実を付ける準備をしている枝まで切り落としてしまう可能性があるため、2~3月をおすすめします!
また、南天には小さな枝などが生えてくることがあります。小さな枝が生えてきたときには、剪定の時期に関わらずその都度、切ってくださいね。放っておくとどんどん増えて、ごちゃごちゃしてきてしまいますよ。
南天の剪定の仕方【間引き編】
間引き剪定するときには、「風通しの悪そうな場所」「枯れ枝」「細い枝」などを中心に剪定していくことを意識します。
・木ばさみ
・軍手
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こちらの木ばさみは切れ味も良く、さらに錆びにくい加工もしてあります。刃にフッ素加工してあるので軽い切れ味。デザインもちょっとおしゃれなのが嬉しいポイントです。

根元から生えている枝の数が多くて混み合っていると、通気性が悪くなりますよね。そうすると害虫の被害にも遭いやすくなってしまいます。害虫の被害を防ぐために、まずは根元から切って枝の数を減らしていきます。多少思い切ってやってみましょう。少し寂しいかな、と思うくらいがちょうどいいです。
細くて弱い枝や枯れている枝を付け根から切っていきます。このような枝は新しい枝の栄養を奪ってしまいます。どうせ剪定してスッキリさせるなら、見た目もきれいにしたいですよね。南天は全ての枝を同じ高さにするよりも、正面を決め、そこから見て奥側を高め、手前を低め、というように差をつけると見栄えが良くなりますよ♪
南天の場合は、生命力があってすぐ育ってくれます。そのため見栄えを良くするために本来は切らなくてもいい枝を切ってしまっても、大丈夫ですよ。
南天の剪定の仕方【切り戻し編】
切り戻し剪定は南天の高さが高くなり過ぎた場合に行います。普通の剪定では、無駄な枝を切っていく、という感じでしたね。しかしそれだと高さを抑えることはできません。切り戻し剪定をすれば、高さを抑えることができ、さらに新しい花が咲きやすくなります。

始めにある程度、理想とする高さをイメージしてそれに沿って切っていくようにします。基本的に花が咲き終わってしまった枝を切っていくため、普通の剪定の時に切る「もう実がしばらくならない枝」とは別です!
あんまりバッサリ切るのも……と思って、ためらってしまう人もいるかもしれません。でも勇気を持ってなるべく地面に近い下のほうで、バッサリと切ってしまって大丈夫です!
枝分かれの箇所や芽のすぐ上から切る
ただ、注意しなければならない点もあります。切る時は、枝分かれしているところや、芽のすぐ上のところから切っていきましょう。ここを間違えると、枝が枯れてしまう恐れがあるので気を付けて下さいね。
注意すべき病気・病害虫
日本人は言葉遊びが大好き。南天は、そんな日本人に縁起のいい樹木として知られています。それは「難を転じる」=難転=南天となるからです。そこでぜひとも剪定する上では枯れないように気を付けたいところです。そこで剪定の際に気を付けるべき病害虫や病気を2つご紹介します。
すす病
すす病とは植物の汁を吸う虫が排泄した糖分が葉や幹に付着し、それにカビが生えた状態のことを指します。これになってしまうと葉全体が黒く汚れたようになり見栄えが悪くなる以外にも、光合成が出来ずに南天の成長が衰えてしまいます。
カイガラムシ
病害虫であるカイガラムシは南天の樹液を吸って成長を妨げ、時には枯らしてしまうことがあります。またそれだけでなく、カイガラムシの排せつ物が樹木につくことで先ほどのすす病にもなる危険性もあります。
さらにやっかいなことにカイガラムシには決定的な駆除剤がなく、見つけ次第ブラシ状のものでこすり落とすしかないのです。基本的に、枝や葉の付け根に綿状のものがついていたら、それはカイガラムシの可能性が高いです。樹木ごと、こすり落としながらきれいに洗い流しましょう。
南天を育てるときに知っておきたいこと
最後に南天のお手入れをするときや、育てるときのポイントを4つお話しします。ポイントといっても、南天は本当に育てやすいので、気をつけるべき点はあまりありません。
水やり
植物を育てるときには重要な、水やり。ところが、南天にはあまり重要ではありません。水やりはほとんどしなくて良いのです。鉢植えの場合には、土が乾燥したら水やりをしますが、庭植えの場合、よっぽど乾燥する日が続いていなければそのまま放っておいてOK。水やりする場合は、たっぷりとあげましょう。鉢の下から水が流れてくるくらいまであげてくださいね。
肥料
植物を育てるには肥料も大切、と思いますよね?ところが、なんと南天には水やりに加えて肥料もほとんどいらないのです。最初に植えるときに市販の土を使うのであれば、もともと土に肥料が入っているはずなので、そのままで大丈夫。肥料が入っていない土を使う場合には、最初に肥料をあげておくのがいいでしょう。
その後は2月と9月に肥料をあげると良く育ちます。でも足りなくて育たなくなるということはないので、あまり神経質にならなくていいと思いますよ♪
場所
南天は生命力が強く、暑さにも寒さにも強い植物です。日当たりの良い場所が実をつけるには一番いいのですが、そうでなくても南天は十分に育ってくれます。
南天の花は6月に開花します。6月ってちょうど梅雨の時期ですよね。さすがに雨に濡れてしまうと、受粉がうまくいかなくなってしまいます。でも、受粉できなくて実がならなくても、枯れてしまうわけではないので、放っておいても大丈夫ですよ♪実が欲しい人は、花が咲いたら木の上からビニールなんかをかぶせておくといいでしょう。
害虫
南天につく可能性のある害虫はカイガラムシ。カイガラムシはあまりに枝が混み合い、通気性が悪くなると枝についてしまいます。でも、この虫は自分では移動できません。枝から地面に落としてしまえば、自然と死んでしまいますよ。そこまで厄介な虫ではないですね!
南天って、本当に育てやすい植物ですよね。これなら初心者の方でも安心して育てられそうです!
まとめ
南天は育てやすく、ガーデニング初心者の人にも向いている植物です。生命力が強いので、どんどん成長していきます。その分、剪定も必要になってきますよね。
枝が生い茂って通気性が悪くなると、カイガラムシがついてしまうので、しっかりお手入れすることが大切。2~3月に剪定を行い、伸びすぎてしまったら6月に切り戻し剪定を行って、綺麗な形を保っていきましょう!
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