ウンベラータの剪定とは?ナチュラルな空間を作るインテリアグリーン
ハート型をした葉が特徴的なウンベラータ。
丈夫で育てやすい上に、ナチュラルな空間を演出してくれるインテリアグリーンとして、企業やお店でも人気の高い観葉植物です。
しかし、生育環境が良ければひと夏で20cm以上も伸びるので、あっという間に天井まで届いてしまうことも。
でも、心配はご無用!大きくなりすぎる前に適切なタイミングで剪定を行い、長さや大きさを管理してあげることで、自分だけの理想の形にウンベラータを育てることができます。
ここではウンベラータの剪定の仕方やタイミングを紹介していきます。
ウンベラータって?
高温多湿を好み、寒さに弱いアフリカ原産のウンベラータは、クワ科フィカス属の観葉植物です。
フィカス属は別名ゴムノキと言われ、昔はゴムの材料として使われていました。
なぜウンベラータは剪定が必要なの?
剪定とは、枝木が伸びて不格好にならないように整えることを指します。
成長が早いウンベラータは、剪定することで大きくなりすぎてしまうことを防ぎ、余計な枝葉に養分を行かないようにして、残したい枝葉に養分を行き渡らせることができます。
また、枝木が密集すると病害虫が繁殖しやすくなるため、剪定は病害虫の予防にも効果的ですよ。
ウンベラータは寒さに弱い観葉植物です。
寒い時期に剪定をすると、寒さで枝葉が回復できず、そのまま枯れてしまう可能性もあるので、暖かくなって成長期となる4月~9月頃に行うのがベスト!
さあ!剪定を始めましょう。
・新聞紙
・ゴム手袋
・エプロン
・切り口に塗る癒合剤
先ほど紹介したように、ウンベラータはゴムノキの仲間。ゴムノキは剪定した枝の切り口からは白い樹液がでます。
この樹液はベタベタして一度付いてしまうと落ちにくく、肌の弱い人が直接触るとかぶれてしまう事もありますので、注意してくださいね。
まずは剪定作業を始める前に、新聞紙を敷いて床を守り、手や洋服につかないようゴム手袋やエプロンをつけることをおすすめします。
ウンベラータは上に向かって、枝分かれしながら成長していきます。
伸ばしたい方向の枝をカットすることによって、またそこからYの字に上に向かって新芽が生えてきます。
天井の高さやお部屋のイメージにあわせてどんな形にしていくか、まずは理想の完成イメージを作りましょう。
下向き、内側に向いている枝や、交差している枝はまずカットします。
必要のない高さの枝や、込み合っている枝分かれ部分もカット。
切るときには枝分かれしているところのすぐ下を切ることで、枝分かれして新芽が出てきます。
枯れかけの葉や、色が黄色や茶色になってしまっている葉も全てカットします。
ボリュームを持たせたい時には、先端の葉の付け根のすぐ上を剪定することで脇枝が生えてくるので、存在感のある樹形になっていきます。
ウンベラータは切った後に出る白い樹液は、通常軽く拭き取って乾燥させるだけで大丈夫。
しかし、大きな切り口には枯れこみ防止のために「癒合剤」を塗ることもおすすめです。
また、切った枝は、葉を少し残して清潔な赤玉土に挿すと挿し木に使えたり、水差しに挿してそのままインテリアとして飾ることもできますよ。
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剪定後も重要!ウンベラータのお手入れ方法
剪定をした後のウンベラータは、風通しがよく、日当たりのよい暖かな場所において新芽が出てくるのを待ちましょう。
ただし、直射日光は葉が日焼けしてしまうので、避けてください。
室内ならレースのカーテン越しや、午前中だけ日の入るような場所がおすすめです。また、エアコンの風が直接当たらないよう気をつけます。
植え替えした後すぐに剪定した場合には、根が土に定着するまで1週間ほどは涼しい日陰においてあげるといいでしょう。
毎日のお手入れとしては、土が乾いたら鉢底から水がしみ出る程度にたっぷりとお水をあげてあげてください。
水やりは夏は7日に一度、冬は10日に一度が目安。
冬は暖房でお部屋が乾燥しますので、毎日霧吹きを使って葉に水をかけてあげます。
葉は大きく、ほこりがつきやすいので、葉の表面をやさしく拭き取ってお手入れをしましょう!
まとめ
丈夫で成長が早いウンベラータは、剪定しながら成長させることで、自分のイメージ通りの形にしていくという楽しみがあります。
個人的には、小さめのウンベラータを購入して、コンパクトに自分好みの形に育てていくのもかわいいと思います。
剪定した枝葉は、花瓶などに挿して飾るだけでも存在感のあるインテリアになっておすすめですよ。
お部屋にあるだけで癒されるウンベラータ。ぜひ育ててみてくださいね!