
ペンキ落としには日用品が活躍!服・床・手についた汚れを落とす方法
DIY中、どうしても気になるのがうっかりついたペンキ汚れ。油性ペンキがうっかり服に、壁床についてしまった日には、気分が最悪ですよね。とはいえいくら気をつけていても、ペンキはついてしまいがち。そこで今回は、服・壁床・手などについたペンキの落とし方を紹介します!
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目次
ペンキの成分・種類について
ペンキの落とし方を紹介する前に、何でできているかペンキの成分を確認しましょう。こちらの表にまとめてみました!
顔料
ペンキの色を形作る粉末
樹脂
アクリル・シリコン・フッ素など塗膜になる成分
硬化剤
樹脂を固める成分
添加剤
ペンキの中に微量配合されている成分
溶剤
粘度を整える成分
ペンキが落としにくいのは、このような成分によって服の繊維や床素材のすきまの奥まで入ったり、はがれにくくなるからです。そしてペンキには、落ちやすい水性ペンキ(水性塗料)と落ちにくい油性ペンキ(油性塗料)の2種類があります。
水性ペンキ
ホームセンターで売られているほとんどが水性ペンキです。その名の通り、水ベースで作られており、落としやすく塗ってから乾きやすいため使い勝手は抜群です。しかし、水に弱いため、耐久性にやや劣るというマイナス面もあります。
油性ペンキ
一方の油性ペンキは、耐久性に優れており、雨や風にも強く剥がれにくいという点が最大の特徴。また、塗料密着度が高く発色がいいため、自然なツヤが出て美しい仕上がりになります。しかし、強いシンナー臭があるため内装の塗装には不向き。さらに、塗ってから完全に乾くまで何時間もかかるため、取り扱いに注意が必要です。
ペンキが服についた時の落とし方
油性ペンキの場合
もしも作業中、油性ペンキ(油性塗料)が服についてしまった場合は、完全に乾く前に拭き取りましょう。
・中性洗剤(クレンジングオイルでも良い)
・きれいなスポンジ or 使い古した歯ブラシ
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ここでは中性洗剤での落とし方をご紹介しますが、クレンジングオイルでも構いません。また、スポンジがなくても、使い古しの歯ブラシがあると汚れを掻き出しやすくなります。
ペンキが半乾きの状態であれば、中性洗剤の代わりにマニキュアの除光液を使うのもアリ。綿棒と除光液を用意します。綿棒に除光液を染み込ませ、ペンキが付いている部分に押し当てるときれいに落とせますよ。
きれいなスポンジ(もしくは使い古した歯ブラシ)に、台所用中性洗剤を1~2滴たらします。
油性ペンキがついている部分に、中性洗剤を染み込ませたスポンジ(使い古した歯ブラシ)を押し当てます。スタンプを押すように押さえるのがポイントです。
軽く叩いて服の繊維に絡まったペンキを掻き出します。
水でよく洗い流したら、洗濯機を回して日向で乾かしましょう。
水性ペンキの場合
水と馴染みがいい水性ペンキは、油性ペンキよりも落としやすいので汚れが付いても慌てる心配はありません。しかし、完全に乾くと落としづらくなるため、乾く前に洗うといいですよ。
・中性洗剤
・洗面器
・きれいなスポンジ
よく洗った洗面器に35~40℃前後のお湯をためます。
洗面器の中に、水性ペンキが付いた服を浸して予洗いしたら、軽く絞って水気を飛ばします。
きれいなスポンジに中性洗剤1~2滴を垂らし、よく染み込ませます。
ペンキが付いた部分にスポンジを押し当ててください。
中性洗剤を付けた部分をよく水洗いします。洗濯機に入れて回せば完了!
ペンキが壁・床についた時の落とし方
作業中、ふとした拍子にペンキが垂れて床が汚れてしまう場合はあります。そんなときに試してもらいたい方法です。この方法は水性と油性の両方に対応できます。
・マニキュアの除光液
・いらないタオル
いらなくなったタオルにマニキュアの除光液を染み込ませます。
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男性の方には除光液ってあまり馴染みがないですよね。本来は、マニキュアを落とすのに使用されますが、ペンキ落としや油性ペンの除去にも使うことができるため、1つ持っておくと便利です。こちらは、ラメやトップコートの重ね塗りが一気に落とすことができるタイプです。
除光液を染み込ませたタオルをペンキ部分にかぶせ、叩いて汚れを落としましょう。これだけでOKです。
そのほかの方法
柑橘系果物のみかんの皮を使うという手もあります。みかんの皮に含まれる「リモネン」という油成分には、油性ペンキを落とす効果が期待できるからです。
小さなお子様がいるお家では、洗剤を使ったところを子どもが舐めてしまったら…と不安に思うこともありますよね。そうした意味も含め、みかんの皮は使いやすいと言えるでしょう。優しくこするように落としてください。ゴシゴシと力を入れてこすらないように注意しましょう。
みかんの皮を使って汚れを落とした方法はこちらの記事でも紹介しているので、ペンの汚れも落としたい方はぜひチェックしてみてください!
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ペンキが手についた時の落とし方
何かの拍子に、手首や手の甲にペンキが付いてしまうことはよくあります。肌には、なんと木工用ボンドを使います。ただし、肌が弱い敏感肌の方は、赤く腫れたり、かゆみを伴った乾燥を引き起こしたりする可能性も考えられます。皮膚が薄い二の腕の内側でパッチテストを行ってから、試してみてください。
・木工用ボンド
・ドライヤー
手についてしまったペンキが完全に乾くまで、そのまましばらく放置します。
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皮膚の上に木工用ボンドを薄く塗り、ドライヤーの冷風で乾かしましょう。
ドライヤーの冷風を当てながら、触って乾いているかどうかをチェック。完全に乾燥させるのがポイントです。
ボンドが完全に乾いたら、端の方を指で少しずつ剥がしていきます。すると、ボンドとペンキが絡み合ってきれいに落ちますよ。
ペンキがガラスやプラスチックについた場合
ツルツルした素材に付いたペンキは、乾かないうちであれば拭き取るだけで対応可能。乾いてしまった場合は、塗料用のうすめ液でペンキを溶かしながら取っていきましょう。
プラスチックの場合は、溶剤で変質することがあるので使用はおすすめしません。ヘラを使ってそぎ落とすのが良いですよ!
ペンキ落としにはスティックのりも有効?
ここまでたくさんの落とし方を紹介してきましたが、実はもっと身近なあるもので、ペンキ汚れが落とせます。その便利アイテムが「スティックのり」です!なぜスティックのりがいいのか、詳しく見ていきましょう。
どうしてスティックのりでペンキが落ちるの?
スティックのりには、「PVA(ポリビニルアルコール)」という成分が配合されています。この成分は、油性成分を分解してくれるという働きがあります。油性のペンキをしっかりと落としてくれます。
ちなみに、水性のペンキだった場合は、乾く前にお湯で洗うだけでOKです。それでも残ってしまったら、同じようにスティックのりを使うと綺麗になります。それでは、実際に使い方を見ていきましょう。
スティックのりの使い方
乾いている状態でも大丈夫です。塗り残しがないように、少し多めに塗ってもいいでしょう。
のりが乾いていない状態では、あまり汚れが落ちません。油性成分がしっかり分解されるように、焦らず乾くのを待ちましょう。ドライヤー等を使うのもOKです!
乾いて少し硬くなった汚れ部分を、しっかりこすりましょう。この時、あまり力を入れすぎると、生地が傷んでしまうので要注意です。汚れがボロボロと取れたら成功です。
また、使用するステックのりはPVA配合のものを選びましょう。市販のスティックタイプは大抵配合されていますが、一応確認してみてくださいね。
まとめ
服、床にペンキが付いてしまった場合は、気がついたら極力早く落としましょう。気づかないまま作業を続けていると、ペンキが衣類の繊維に絡みついて取れなくなってしまう場合があるからです。
また、木工用ボンドを使って肌についたペンキを落とす際は、必ずパッチテストをして皮膚に異常がないかどうかを判断してから、使用してくださいね。正しい方法でより豊かなDIYライフを楽しみましょう。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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