
レーヨンの洗濯方法をご紹介!自宅で手洗いするやり方と注意点
レーヨンの洗濯はどうしていますか?身近なところでは、「おしゃれ着」と呼ばれる服に使われているレーヨン。デリケートな素材で、お洗濯に失敗してしまうこともよくあります。お気に入りのおしゃれ着の洗濯に失敗してしまったらショックですよね。
失敗を避けるためにも、今回はレーヨンってそもそもなんなの?というところから、正しい洗い方まで紹介します。
目次
レーヨンとは?
レーヨンは、人類が作った化学繊維としては歴史の長い素材です。化学繊維ではありますが、天然の原料を使っていて吸湿性があり、さらっとした肌触りが特徴的です。
また、レーヨンという名前が「光」や「光線」を語源としていることからもわかるように、光沢があります。シルクとよく似ているため「人工絹糸」という名前も付けられています。
そして染料との相性が良く、とてもきれいに発色します。繊維が柔らかく独特のドレープ性も持っているため、チャイナドレスなどのドレスに使われることも多いです。
レーヨンの特徴
長所
・なめらかな肌触り
・ドレープ性に優れる
・色鮮やかに染まりやすい
・静電気が起きにくい
短所
・シワになりやすい
・水で縮みやすい
・毛羽立ちしやすく色落ちする
・乾きにくい
特に、水に弱くシワになりやすいというのは覚えておきたいポイント。
レーヨンは水に弱い!
これは、編集部で染み抜き動画の撮影をした時に使ったレーヨンです。左が、使った後放置してしまったもの…。シワを伸ばし忘れたためにくしゃくしゃ、そして一回り小さくなってしまっていました。
今回ご紹介する自宅での洗濯でも、水に注意してほしいのはもちろんですが、雨の日に着用する際も気をつけてください。
レーヨンが使われている衣類
レーヨンが使われている商品で身近なものには、ユニクロの「ヒートテック」があります。レーヨンの吸湿発熱効果が起用の理由であり、あのサラサラ感を出すためにも欠かせない素材になっています。
しかし、レーヨンは乾くのが遅いという難点もあり、汗を吸い取ったまま、なかなか乾きません。運動時には適していないと言われる理由です。
またハワイではアロハシャツにも良く使われているそうで、古くから重宝されています。ビンテージもののアロハシャツは、レーヨンを多く含んでいるため高価な物として取引されています。
他にも、ネクタイやシャツ、スラックス、スカート、ブラウスなどに幅広く利用されています。
レーヨン素材は「優しく手洗い」が基本!
レーヨンが苦手なものは、ズバリ、水です。とても縮みやすく、濡れて形状が変わったまま乾いてしまうと、元には戻らない不安定な素材です。そのため、基本的に洗濯はオススメできません。レーヨンが100%に近い高価なものはクリーニングがおすすめです。
しかし、そうは言っても、レーヨンが含まれている洋服はたくさんあり、レーヨンの含有率が低いものは洗える場合もあります。その場合は手洗いをしましょう!
また、ウォッシャブルレーヨンというものから作られている洋服もあります。ただし、タグにはウォッシャブルレーヨンとは書かれていないので、洗濯表示を確認するようにしましょう。水洗いOKのマークがあれば、ネットに入れて、洗濯機のドライコースで洗濯してください。
表示があれば水洗いOKです!左が洗濯機で弱く30度までの水温で洗濯可能、右が手洗いが可能です。
レーヨンは水に弱いのでサッと洗う
レーヨンは水に弱い素材。洗濯は短時間で終わらせたほうが、生地を傷めにくいです。中性洗剤であるおしゃれ着用洗剤をオススメします。
おすすめ [PR]

こちらの洗剤は少し値が張るのですが、おしゃれ着用洗剤として知られる「ハイベック」です。クリーニングに出すほどではないけれど丁寧に洗う必要がある衣類の手洗いに使えます。すっきりとした洗い上がりが特徴です。
・中性洗剤
・大きめのタオル
・平干し用のネット(100円均一で売ってますが、なければハンガー2本で代用も可能です)
洋服が入る大きさの桶に水を張ります。
一方の容器に中性洗剤を溶かします。レーヨンはデリケートな素材です。おしゃれ着用の中性洗剤を使いましょう。
「揉む」のではなく「ほぐす」感覚です中性洗剤を溶かした桶にレーヨンの衣類を入れて、ほぐし洗いしましょう。優しく泳がせて洗います。スピード命です!
桶の水を入れ替えてすすぎます。流れ作業のようにパッと仕上げましょう。
力を入れずに両手でポンポンッと叩く感じです。洗い終わったら、タオルで水分を拭き取りましょう。なるべくこのときに、水分を吸収することが大切です。濡らしてからここまでを1~2分でやってしまうぐらいの気持ちでやりましょう!
今回は浴室乾燥を利用しました。30分ほどで乾きました!レーヨンは形の変わりやすい素材です。ハンガーにかけて吊るすと、伸びたまま形が戻らなくなってしまいます。100円ショップなどで売っているネットを用意して、平干しすることをおすすめします。
もしハンガーで代用する場合は、下に重心がいかないように、重さを分散させて干しましょう。
レーヨンは洗濯機でも洗濯可能
レーヨンは基本的に手洗い、クリーニングがおすすめの素材。ですが、クリーニング代が気になったり、ワンピースやドレスなど、手洗いするには大きいサイズの洋服もあったりしますよね。そんなときには、正しい方法で洗濯機を回しましょう!
やり方を間違えなければ、自宅の洗濯機で洗えないこともないのです。ただ、普段使い衣類と一緒に洗うのは、くれぐれもNGですよ。
洗濯機で洗う手順
それでは、レーヨン素材の衣類を洗濯機で洗う場合の手順をみてみましょう。
・洗濯ネット
・平干し用ネット(あれば)
洗いたいレーヨン衣類を洗濯ネットへ入れます。汚れが気になる部分が外側になるようにしましょう。洗濯ネットはきつ過ぎず、ゆる過ぎず。洗濯機を回したときに中の衣類が揺れないくらいのサイズがいいでしょう。
レーヨン素材は非常にデリケート。色落ちを避けるためにも、洗濯は30秒程度にしましょう。
レーヨンは、水に濡れている時間が長ければ長いほど縮んでしまいます。すすぎはたっぷりの水を用意して、こちらも30秒程度で終わらせるようにしましょう。
レーヨン衣類は、脱水前にタオルへ包んでおくとより安心です。タオルごと洗濯ネットに入れたら、10秒程度脱水しましょう。
洗ってすぐに洗濯機での脱水も可能で1分ほどで収まるように行いましょう。ただ、タオルドライの方がシワになりにくいので、タオルドライをおすすめします。
脱水が終わったら、レーヨンのシワをできるだけ伸ばしながら、平干しネットにのせて部屋干しします。平干しネットがない場合は、「ピンチハンガーの上部にのせる」などの方法で代用可能です。ポイントは、風通しがよく平らな状態を維持すること!
レーヨンを洗濯機で洗うときの注意点
洗濯表示に水洗い可と書かれているレーヨンの衣類は、基本的には洗濯機でも洗うことができます。ですがその前に、いくつか注意点をチェックしておきましょう。
注意点1:色柄物は事前にテストを
レーヨンは発色の良い素材のため、濃い色で染色されている衣類が少なくありません。鮮やかな発色で美しいのですが、衣類によっては洗濯時の水で染料が溶けてしまう恐れも。うっかり色落ちさせてしまわないためにも、洗濯前にはテストをしましょう。
まずは、目立たない部分へおしゃれ着用の洗剤(原液)をつけてみてください。その後、5分ほど待ってからティッシュや白いタオルなどでその部分を抑え、色が移っていないか確認してみましょう。特に色が移ったりしなければ、OKです!
注意点2:自動コースは使わない
洗濯機にはおしゃれ着用に、ドライコースや手洗いコースが用意されています。ですが、繊細なレーヨン素材は、これらのコースでさえ生地を傷めてしまう可能性が非常に高いんです。
レーヨンの洗濯は時間との戦い!しっかり洗濯機の隣について、ベストなタイミングで取り出してあげましょう。
レーヨンが縮んだ時の対処法
万が一、レーヨンを洗濯した際に縮んでしまった場合はどうすればいいのでしょうか?2つの対処法を紹介していきます。
スチームアイロンで対所
低い温度でアイロンの設定をスチームにして対処します。生地をしっかりと引っ張りながら蒸気をあてて伸ばしていきましょう。ただ、強く引っ張りすぎると破れることもあるため、ほどよい力で行います。
防縮剤入りの洗剤で洗いなおす
洗剤の中には、防縮剤が配合された業務用のものもあります。該当の洗剤を入れた水を用意し、そこにレーヨンをつけます。その後、軽くすすいだら濡れた状態で引っ張って伸ばしましょう。
レーヨンの収納は湿気・虫食い・日光に注意
レーヨンをお家で洗ったとき、重要になるのが収納方法です。気をつけるべき点がいくつかあるので紹介します。
湿気の多いところに置かない
レーヨンは水分が苦手です。お風呂場の近くや、窓際ではなく、風通しのいいところに保管しましょう。
虫食いに注意
レーヨンは、繊細な素材です。柔らかく、虫食いに食われやすいので、防虫剤などでしっかり守ってあげてください。
日陰で干してから収納
収納する前に、きちんと乾燥させることが必要です。その際、太陽の光に当たると変色したり傷んだりする可能性もあるので、日陰に干しましょう。
まとめ
レーヨンのお洗濯方法を紹介しました。水に弱くシワになりやすいので、お洗濯をするときは注意しましょう。気づかずに洗濯機でお洗濯してしまうと、生地を傷めてしまいます。洗える素材か迷ったときは洗濯絵表示を確認するようにしてください。
保管するときも、湿気には十分に注意を。干す前に陰干ししてしっかり乾かすようにしてくださいね。
レーヨンの衣類をお洗濯するときは、ささっと優しくがポイントです。大切な洋服で失敗したら嫌だな、なんて思うときにはクリーニングに出すと安心ですね。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
※本記事の内容の真実性・確実性・実現可能性等については、ご自身で判断してださい。本記事に起因して生じた損失や損害について、編集部は一切責任を負いません。
※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がユアマイスター株式会社に還元されることがあります。
※本記事のコンテンツの一部は、アマゾンジャパン合同会社またはその関連会社により提供されたものです。これらのコンテンツは「現状有姿」で提供されており、随時変更または削除される場合があります。
