「ユニクロのセーターは洗濯したら縮む？」という疑問について解説。ユニクロの定番商品で人気の「エクストラファインメリノ」を例に正しい洗濯方法を紹介していきます。こちらのセーターは洗濯機で洗える仕様ですが、デリケートな衣類には変わりありません。正しく洗濯して長く着用しましょう。

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そもそもセーターが縮む原因とは？

そもそもセーターはなぜ縮むのでしょうか。セーターが縮む原因は、使用されているウール（羊毛）の性質にあります。今回洗濯するユニクロの人気セーター、「エクストラファインメリノ」はウール100％です。

ウールの表面は、タンパク質のうろこ状の「スケール」と呼ばれるものに覆われています。スケールは普段は閉じていますが、水分を含むことで開いていきます。この状態で動きが加わることで絡まり、そのまま乾いてしまうと縮んでしまうという仕組みです。

洗濯するときには、セーターに擦れなどのダメージを与えないことが重要になります。

洗濯ネットで負担軽減！どんなものを選べばいい？

ウールはダメージを与えずに洗濯することが大切と分かりました。その洗濯のダメージを軽減するアイテムが「洗濯ネット」です。100円ショップなどでも販売されているアイテムですが、サイズもさまざまなので衣類に合ったものを選ぶ必要があります。セーターやニットを洗濯するときには、

この2点に当てはまるネットを選ぶようにしましょう。大きすぎても、洗うときに洗濯ネットの中でニットがヨレてしまうので注意してください。

ユニクロのセーターを洗う方法

ここからは実際にユニクロのセーターを洗濯していきます。今回は、ユニクロが公式に推奨している洗濯方法で洗っていくので、ぜひ参考にしてください。

セーターの洗濯には中性洗剤を使用しましょう。弱アルカリ性洗剤の方が洗浄力は強いのですが、ウールに使用すると傷んでしまう場合があります。おしゃれ着用洗剤として有名なエマールは、洗うたびに衣類の伸びやヨレを整えるのが特徴。衣類の色合いもキープできます。

セーターを裏返しにして折り畳み、セーターよりもひと回り大きいサイズのネットに入れましょう。

ネットに入れることで、表面の毛羽立ちや毛玉を防ぎます。

おしゃれ着用洗剤はたくさん入れればいいというものではありません。必ず適量入れましょう。

ドライコースや手洗いコース、ソフトコースなどやさしく洗えるコースを選びましょう。

セーターに水を浸透させることで、洗いムラを防ぎます。

乾いてしまうと形が整えられなくなるので、濡れているうちにシワを伸ばしておきましょう。

日光によるダメージを防ぐために、日陰で平干しをします。以上でセーターの洗濯は完了です。エクストラファインメリノは薄手なので、比較的早く乾くのが特徴です。

ハンガーを使ってセーターを干す方法

平干しハンガーがない場合は、ハンガーを2本用意することでキレイに干すことができます。たとえ平干しできなくても、下に伸びすぎないようにすることを意識するのが大切です。

跡が付かないように肩の位置をハンガーの端に合わせたら両腕は肩に、もう1本のハンガーには裾部分を掛けましょう。こうすることで、平干しハンガーがなくてもセーターが伸びにくい状態で干すことができます。

セーターをキレイに仕上げる秘訣はアイロン！

セーターをキレイに仕上げるにはアイロンを使うのもおすすめです。干したあとに、アイロンをかけることでセーターの風合いを保つことができます。

アイロンの温度は、ウール設定か中温（130～160度）に設定します。あとは蒸気をあてて、縮みが気になっている部分をのばしていくイメージでやりましょう。このひと手間を加えることで、毛玉ができにくくなります。

セーターのトラブル対処法3選

今回はユニクロのセーターを洗濯する方法を紹介しました。最後にセーターに関するトラブルの対処法をまとめてみました。万一トラブルが起きてしまった場合は参考にしてみてください。

セーターの襟元・袖元がゆるゆるに伸びてしまった場合

セーターの襟元や袖元がゆるゆるに伸びてしまった場合は、アイロンのスチームをあてて繊維を緩めましょう。乾いてしまう前に、握ったり寄せたりしてある程度縮めていきます。

最後に、セーターの波打っている部分を軽くアイロンがけしましょう。そうすることで、形を固定することができます。

セーターの生地が縮んでしまった場合

セーターがフェルトのようにカチカチになってしまった場合は難しいかもしれません。しかしやわらかさが残っている場合は、アイロンのスチームをあてて引っ張ってみてください。

さらに伸ばす場合は、40度のお湯に髪の毛用のトリートメント（ジメチコンというシリコン成分入り）を少量溶かし、その液にニットを浸して軽く引っ張りましょう。

セーターに毛玉ができてしまった場合

セーターの毛玉取りにT字のカミソリも使えます。やさしく表面をなでるようにして、毛玉を取りましょう。無理に手でむしると、繊維がのびて新しい毛玉ができてしまうので注意が必要です。

こちらの記事では、ニットやセーターを傷めずに毛玉を取る方法をくわしく紹介しているので、ぜひあわせて読んでみてください。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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