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更新日: 2024年12月9日

灯油をこぼした匂いを消す方法とは?車と服は洗剤、手の臭いは食用油で落とす!

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灯油をこぼしたときに厄介なのが臭い。購入した灯油を運んでいるときに車内にこぼれてしまったり、給油のとき服や手に臭いがつくと大変です。灯油の独特な刺激臭は、石鹸や洗剤で洗ってもなかなか落ちないし、何日、何ヶ月も残ってしまうことがあります。その灯油のニオイ、実は身近にあるグッズで解消できるんです! 灯油の臭いの消し方の手順を、「」「衣服」「」「絨毯・カーペット」「フローリング」に分けてそれぞれ解説します。

灯油の臭いって有害?爆発や引火の危険性は?

炎

灯油の強い臭いは「人体に有害なのでは…」と不安になりますよね。

確かに、灯油はシンナーと同じ有機溶剤の一種であり、密閉された空間で蒸気を吸うと頭痛・貧血・吐き気・息苦しさ・くしゃみ・咳などの症状が出ることがあります。しかし、高濃度の蒸気を長時間、大量に吸い続けない限りは、直ちに危険というわけではありません。

それでも、体の小さい子どもへの影響は大人より懸念されるので、小さなお子さんがいるご家庭では灯油の取り扱いに注意しましょう。

また、灯油をこぼしたら、ガソリンのように何かの拍子で火がついて爆発したり火事になるのでは…と思われるかもしれません。しかし、ガソリンと灯油は燃えやすさが違います。空気と混ざったときに火をつけて燃える温度を「引火点」といいます。この引火点、ガソリンは-40度、灯油は40度と、大きな差があります。

ガソリンは揮発性が高く、すぐ蒸気になるため、火種があると一瞬で燃え上がります。それに対し灯油は揮発性も引火点が低いので、ガソリンのようにすぐさま燃えません。もちろん注意するに越したことはないので、こぼした付近では火を使わないのが一番!

もし灯油をこぼしてしまっても、慌てず、次に紹介する方法を試してみてください。

灯油をこぼしたらすぐに「換気」で対処

キッチン

灯油は気化が遅いので、こぼしてから時間が経てば経つほど臭いがこもり、あの独特の刺激臭が家のあちこちに染み付いて取れなくなってしまいます。どこにこぼしたかわからなくなってしまうと、対処するのも大変です。

それを防ぐために、屋内もしくは車内にこぼしてしまったら、すぐに窓を開けて換気しましょう。換気が基本!これを徹底して覚えてください。

手に付いた灯油の臭いの消し方

汚れた手

灯油の臭いは、ちょっとした拍子にすぐ手に移ってしまいます。料理をするときや人と会う予定があるとき、手についた臭いはすぐ消したいですよね。灯油の臭いを消する方法をご紹介しましょう。

用意するもの
・食用油(サラダ油やオリーブオイル)
・ハンドソープ
手順
1
食用油を手に少量つける

食用油 手につける

油で手を洗うって、変な感じがしますが…これが正解。

2
油を手全体によくなじませる

油を馴染ませる

ヌメヌメしてきました。

3
そのままハンドソープをつけてなじませる

ハンドソープを付ける

油をなじませた手は洗わずにハンドソープを加えます。ここからはいつも通りの手洗い。よく泡立てましょう。

4
水できれいに洗い流す

水で洗い流す

泡を流すと、きちんと灯油の臭いが取れました。こんなに簡単なんです!

衣服についた灯油の臭いの消し方

衣服 乾燥

灯油を給油しているとうっかり服に灯油が飛んでしまうこと、ありますよね。しかし灯油がついてしまった服を洗濯機に入れて洗うのはNG!なぜなら、灯油は水に強いため、洗濯機で洗っても落ちにくいから。洗濯機まで灯油の臭いが移ってしまい、他の洗濯物にまで被害が及ぶことも。

洗濯機にかける前に、こちらの方法で匂いを落としましょう。

用意するもの
・中性洗剤
手順
1
衣服を陰干しする

灯油は放っておけば蒸発していくので、風通しの良い場所で陰干しをしましょう。完全に臭いが抜けるまでには時間がかかり、目安は3日~1週間ほど。これだけでも衣服に付いた灯油の臭いはかなり消えるはずです。

2
中性洗剤で下洗いをして洗濯する

乾かした後に灯油の輪ジミができてしまっていたら、中性洗剤で下洗いをしたあと、洗濯してください。灯油が乾いていれば洗濯をしても臭いが移ることはありませんが、念のため単独で洗濯すると良さそうです。

それでも取れなかった場合は、クリーニング屋さんに持ち込んできれいにしてもらいましょう。

車内や絨毯・カーペットについた灯油の臭いの消し方

車内

灯油を家まで運んでいる途中の車内で、タンクに移すとき絨毯やカーペットに…!こもった空間に灯油をこぼすと、臭いがいつまでも残って気分が悪くなってしまいますよね。シミができる心配もあります。

こぼした灯油が少量の場合は、以下の方法を試してみてください。取り外して丸洗いできるものと、取り外しできないものに分けて紹介していきます。

灯油をこぼした箇所が取り外しできるとき

絨毯や車のフロアマットなどの場合です。

用意するもの
・キッチンペーパー
・新聞紙
・中性洗剤
・ブラシ
・消毒用アルコール

ウタマロクリーナー

ウタマロクリーナー

中性洗剤なら、スプレータイプのウタマロクリーナーが使いやすくておすすめ。1本でキッチン周りからお風呂、壁紙、フローリングと、家中の掃除に使えます。手肌にやさしいアミノ酸系洗浄成分を使用しているので、気軽に使えますね。

消毒用エタノールIPA

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アルコールは、薬局で売っている濃度が高い消毒用エタノールがベストです。無水エタノールなら灯油の消臭効果が期待できます。このような消毒用エタノールが入手できない場合は、キッチン用アルコールスプレーやガラス用クリーナーでも大丈夫ですよ。

手順
1
キッチンペーパーで灯油を吸い取る

まずは、一刻も早く灯油を吸い取りましょう。キッチンペーパーでこぼれた灯油を吸収させていきます。

2
新聞紙で灯油を吸い取る

キッチンペーパーで表面の灯油があらかた取れたら、吸湿力がある新聞紙を使い、染み込んでしまった灯油を吸い取っていきます。新聞紙を置き、その上に重しになるものを乗せて、できるだけ吸収させます。この作業を新聞紙を取り替えながら、2回ほど行います。

注意
ゴシゴシこすらないように!布地を傷めつけてしまったり、灯油のシミが広がってしまうことがあります。
3
汚れた箇所を取り外して中性洗剤で丸洗いする

灯油を吸い取った後は取り外し、中性洗剤で洗いましょう。臭いが移らないように屋外で、バケツなどで洗うのがベストです。繊維の奥まで入り込んだ灯油は、ブラシを使うと洗い流せます。

洗ったあとは水分を拭き取ります。その後、屋外に干して十分に乾燥させましょう。

4
アルコールを染み込ませる

ティッシュペーパーやキッチンペーパーにアルコールを染み込ませて、こぼした箇所を軽く叩いて染み込ませていきます。ただし、場所によっては変色してしまう可能性があるので、最初に目立たないところ試してから使用しましょう。

アルコールには灯油を溶かす働きがあり、揮発性も高く、溶かした灯油が一緒に蒸発していきます。時間をおけば自然に乾きますが、急いでいる場合はドライヤーの送風で乾かせます。

注意
アルコールは引火点が低いので、使用時や使用後しばらくは絶対に近くで火を使わないでください。ドライヤーを使用する際も温風ではなく、送風で行なってください。
5
こまめに換気を行う

せっかく蒸発した空気が車内に充満しないように、常に換気を行いましょう。車内にいなくても窓を1cmほど開けておいてください。

灯油をこぼした箇所が取り外しできないとき

カーペットや車のシートなどが当てはまります。手順1と2は取り外しできる場合と同じです。

用意するもの
・キッチンペーパー
・新聞紙
・粉状の洗濯用洗剤または重曹、小麦粉
・中性洗剤
・いらない布
・消毒用アルコール
手順
1
キッチンペーパーで灯油を吸い取る
2
新聞紙で灯油を吸い取る
3
粉状の洗濯用洗剤を振りかける

取り外せないものは丸洗いができないので、粉状の洗濯用洗剤を、こぼした箇所にたっぷり振りかけて灯油を吸着させます。粉洗剤がない場合は、重曹や小麦粉でもかまいません。その後、掃除機やほうきで吸い取ったり掃いたりして粉を取り除きます。

4
ぬるま湯に中性洗剤を溶かし、軽く叩く

中性洗剤をぬるま湯で薄め、いらない布やキッチンペーパーに染み込ませます。染み込ませたら、こぼした箇所を軽く叩いて灯油と洗剤をなじませていきます。

5
ぬるま湯を染み込ませ、軽く叩く

ぬるま湯をいらない布やキッチンペーパーに染み込ませ、4と同様にこぼした箇所を軽く叩いて洗剤を取ります。4と5の工程を2・3回繰り返します。

6
乾いた布で水分を拭き取る

乾いた布でこぼした箇所を軽く叩き、水分を吸収させましょう。

7
アルコールを染み込ませる

これまでの過程で臭いが取れなかったら、取り外しできる場合の手順4と同様、アルコールを使いましょう。いらない布やキッチンペーパーにアルコールを染み込ませ、軽く叩いてなじませていきます。

8
こまめに換気を行う

作業中の注意点! 必ず換気を行ってください。

もし車内に大量にこぼしてしまったら手に負えないので、プロのカークリーニングに頼んでしまうのも一つの手です。しっかり臭いを除去してくれるし、車両保険に加入していれば保険が適用されることもあるようです。

こちらの記事ではプロのカークリーニングのお仕事を紹介しています! プロならではの方法で、普段の掃除では手の届かない車の隅々までキレイにしてくれますよ。

フローリングについた臭いの消し方

フローリング

フローリングについた場合は、床材を傷めてしまわないように、少し注意が必要です。それでは手順を説明していきます。

用意するもの
・新聞紙やいらない布
・粉状の洗濯用洗剤または重曹、小麦粉
・中性洗剤
手順
1
新聞紙やいらない布でこぼれた灯油を拭き取る

ゴシゴシこするのではなく、押し当てて吸収させるようなイメージで。

2
取りなかった灯油に粉状の洗濯用洗剤を振りかけて吸着させる

拭き取っても残ってしまった灯油には、粉状の洗濯洗剤を振りかけます。床表面の灯油を洗剤に吸着させ、除去しましょう。

3
中性洗剤を薄めて布につけ、拭く

中性洗剤なので刺激は強くありませんが、念のため、優しく拭いてください。

4
仕上げに水拭きし、乾拭きする

この作業によって床のワックスが取れてしまう可能性があります。掃除後にワックスを塗りなおすと安心です。

まとめ

灯油 ストープ

灯油の臭いは強烈なので、一刻も早くこの臭いを消し去りたいですよね。重要なのは「換気する」「灯油を除去する」「蒸発させる」ということ。あとは時間をかけて丁寧に消臭すれば、身近にあるグッズで灯油のにおいを落とせます。もしこぼしてしまっても、慌てず対処しましょう。

こちらの記事にはストーブのお掃除方法を紹介しています。タイプ別にまとめてあるので、お使いのストーブに合わせてお掃除できますよ。

※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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監修者
ライター
ワタシト 編集部
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