絵の具の落とし方を解説!服についたアクリルや水彩&油性汚れをキレイにするコツ
絵の具が服についたときの落とし方を解説!アクリル絵の具や水彩絵の具、油性絵の具といった種類別にやり方を紹介します。除光液や酸素系漂白剤を使う方法をはじめ、時間が経ったときや洗濯しても落ちない汚れへの対処法をまとめました。落とし方のコツや注意点も参考に、大切な洋服をキレイに復活させましょう。
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目次
絵の具汚れはどう落とす?種類別のやり方【早見表】
絵の具は主に、水彩絵の具、アクリル絵の具、油性絵の具の3種類。絵の具汚れを落とす前に、まずはどの種類がついてしまったのか確認しましょう!それぞれの落とし方と成分の特徴を表にまとめました。
絵の具の種類
アクリル絵の具
水彩絵の具
油性絵の具
落とし方(必要なもの)
・除光液
・酸素系漂白剤+洗濯洗剤
・固形石鹸+でんぷんのり
・アルコール消毒液+重曹
・でんぷんのり
・除光液+セスキ炭酸ソーダ+酸素系漂白剤+クエン酸
成分
・顔料
・アクリル樹脂エマルション
・補助剤
・顔料
・水溶性の接着剤
・湿潤剤
・補助剤
・顔料
・乾性油
特徴
・中学校以上で使われることが多い
・乾燥が早く接着力が強いため、様々な素材に彩色可能
・乾燥後は水に溶けなくなる
・小学校以下で使われることが多い
・透明水彩と不透明水彩(半透明水彩)に分かれる
・主に小・中学校で使われるのは半透明水彩
・油と酸素が結合する化学反応で定着
・乾燥が遅いため、色をのせてから数日間修正が可能
・ツヤや色の変化が少ない
落とし方のコツや注意点は記事後半でも解説しますが、まずは服についてからなるべく早く落とすのがポイント!時間が経てば経つほど落ちにくくなるので、絵の具汚れを見つけたタイミングで作業するのが望ましいです。
服の素材によっては傷みやすいため、洗濯表示を確認してからお手入れを行いましょう。
アクリル絵の具|汚れの落とし方と手順
・酸素系漂白剤を使う方法
・固形石鹸とでんぷんのりを使う方法
まずはアクリル絵の具の汚れの落とし方について解説します。アクリル絵の具は乾く前なら水に溶けますが、いったん固まると、強い耐水性があり水に溶けません。
乾きが早いのもやっかいなところ。とにかく「汚れたらすぐに落とす」ようにしましょう!
除光液を使う方法
・除光液
・キッチンペーパー
・洗濯用中性洗剤
・クレンジングオイル
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除光液をキッチンペーパーに染み込ませ、絵の具汚れをポンポンと叩きます。
除光液はアセトン入りのものを使おう
ネイルやマニキュアを落とすことのできる除光液は、頑固な絵の具落としの味方。ですが、油脂や汚れを分解する「アセトン」が成分に入っていないと、汚れ落としの効果が発揮されません。アセトンが含まれているかを事前に確認しましょう。
洗濯用中性洗剤と水で、汚れ部分をもみ洗いします。軽い絵の具汚れならこれで落ちるはずですが、それでも落ちない時は次の手順に進みましょう!
クレンジングオイルを汚れ部分につけ、水かぬるま湯でもみ洗いをします。
洗濯用中性洗剤を使い、普段通りに洗濯します。
アクリル絵の具が落ちないときはどうする?
除光液やクレンジングオイルを使った落とし方は、どうしても服にダメージを与えてしまいます。手順を2~3回繰り返しても汚れが落ちなかったら、自力で汚れを落とすのは諦めてクリーニングに出しましょう。
酸素系漂白剤を使う方法
・洗濯洗剤
・ ぬるま湯
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洗濯洗剤を直接汚れた部分にかけます。高濃度のタイプの方がより効果を発揮しやすいですが、通常の洗濯洗剤(粉・液体問わず)でもOK。汚れ部分を揉み洗いして汚れを落としていきます。
溶け出した洗剤や汚れを流し、新しいお湯に変えます。
1と2の工程を何度か繰り返して汚れを落としていきます。ここで大方の汚れは落とせるはずです。
約1Lに対して小さじ2杯程度の酸素系漂白剤を入れて、1時間程度つけ置きしましょう。洋服によっては元の色が落ちてしまうリスクがあるため注意。
酸素系漂白剤を水に溶かしてから服を入れると、粉の溶け残りを防げます。
最後にいつも通り洗濯をすれば完了です!
固形石鹸とでんぷんのりを使う方法
・固形石鹸
・でんぷんのり
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まずは、固形石鹸を、絵の具汚れの部分にこすりつけます。こびりつく前の汚れなら大体はこれで落ちます。
固形石鹸で汚れをしっかり落とすなら「ウタマロ石けん」がおすすめ!洗浄力があるので、絵の具に限らずさまざまな汚れを落としてくれます。
でんぷんのりを使い、汚れの部分を覆っていきます。
でんぷんのりを塗ったまま1~2時間ほど放置して、でんぷんのりが絵の具の汚れにくっつくのを待ちます。
汚れの部分に塗っていたでんぷんのりを洗い流します。
でんぷんのりが落とせたら、服をいつもどおりの方法で洗いましょう。
水彩絵の具|汚れの落とし方と手順
・でんぷんのりを使う方法
ここからは水彩絵の具の落とし方を解説。水彩絵の具は水に溶ける性質があり比較的落としやすいものの、服の繊維に付着したものが固まるとなかなか落ちません。
また、時間が経ってしまったり、濃い色が付着してしまった場合は苦戦することもあります。アクリル絵の具や油性絵の具と同じく、汚れに気づいたらなるべく早めに対処しましょう!
アルコール消毒液と重曹を使う方法
・タオル
・アルコール消毒液
・重曹
・食器用中性洗剤
・キッチンペーパー
・熱湯
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アルコールや重曹が染み出してしまわないよう、あらかじめ絵の具汚れの部分の下にタオルを敷いておきましょう。
アルコール消毒液を汚れの部分に塗ります。
重曹と食器用洗剤を1:1の割合で混ぜます。絵の具汚れを覆えるぐらいの量があれば大丈夫です。
混ぜた重曹と洗剤で、汚れをすっぽり覆います。叩くように塗っていくと効果的ですよ。
繊維の奥の汚れを浮かせて分解するため、熱いお湯を汚れの部分にかけます。
洗濯用の洗剤を使って、普段どおりに洗濯しましょう。
水彩絵の具が落ちないときはどうする?
1回で汚れが取れない場合は、また1の手順からやり直してみてください。何度か繰り返せばだんだん薄くなって落ちていくはずです。どうしても落ちない頑固な絵の具汚れの場合は、クリーニングに出してプロにお願いしましょう。
「でんぷんのり」を使う方法
・でんぷんのり
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でんぷんのりで、絵の具汚れの部分を覆います。服の汚れた部分に塗ることで、でんぷんが繊維の中に入り込んだ絵の具の粒子にくっつき、一緒に洗い流される仕組み。
でんぷんのりが手元にない場合は、炊いたお米をつぶしたものでも代用できます。
少し待ってから、水ででんぷんのりを洗い流します。
洗濯用洗剤を使って、いつもどおりに洗濯します。
油性絵の具|汚れの落とし方と手順
油性絵の具の落とし方は難しく、服につくととても厄介。完全に乾いてしまうとほとんど落とすことは不可能とさえ言われていて、必要なアイテムも多めです。
服へのダメージが大きく、色落ちや毛羽だちが出やすいので、自分で汚れを落とす場合は注意して作業しましょう。
家にあるものを総動員して落とす方法
・除光液(orクレンジングオイル)
・キッチンペーパー
・セスキ炭酸ソーダ
・酸素系漂白剤
・熱湯
・クエン酸水
・歯ブラシ
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除光液かクレンジングオイルのどちらかをキッチンペーパーに染み込ませ、絵の具汚れの部分を叩いていきます。
油性絵の具は、服を汚してしまうとかなり落としにくいのですが、ここで色が落ちるようなら可能性あり。次の手順に進みましょう。
粉状のセスキ炭酸ソーダを、汚れの部分に振りかけます。セスキ炭酸ソーダはアルカリ剤で、汚れを落とす効果が高い反面、服を傷めてしまいます。必ず後から酸性の「クエン酸水」で中和するようにしましょう。
セスキ炭酸ソーダをかけた上に酸素系漂白剤をつけ、その上から歯ブラシで軽くこすっていきます。セスキ炭酸ソーダが酸素系漂白剤の漂白効果を高めてくれますよ。ただし、こすりすぎには注意してくださいね!
熱いお湯を、汚れ部分にゆっくりとかけます。
5~10分放置しておき、熱が浸透するのを待ちます。
セスキ炭酸ソーダのアルカリ性を中和させるため、クエン酸水をかけます。
水で汚れの部分についた洗剤をもみ洗いして流してから、普段どおりの洗濯をしましょう。
油性絵の具が落ちないときはどうする?
汚れが落ちない場合は、2~3回同じ手順を繰り返してもいいですが、引き際が肝心です。紹介した方法は、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダや酸素系漂白剤など、服に大きなダメージを与えるアイテムを使わざるを得ません。
自分で落とすのが難しい場合は、潔くクリーニングに出しましょう。
絵の具を汚れ落としするコツと注意点
・服の素材を確認する
・落ちない汚れにはクリーニングも検討する
ここでは絵の具落としのコツや洗濯前の心得を解説。むやみに汚れを落とそうとすると服を傷めてしまうため、ポイントを押さえておきましょう!
汚れたらなるべく早く落とす
絵の具の種類にかかわらず、乾いて固まった絵の具は落とすのがとても難しくなります。理由は、服の繊維の奥まで小さい色素の粒子が入り込んでしまうため。
色が定着してしまう前に、汚れを見つけたらできるだけすぐに落とすようにしましょう!
服の素材を確認する
使う道具にもよりますが、絵の具汚れを落とすためには、どうしても布にダメージを与えざるを得ません。
綿や麻、化学繊維の服は耐久性があるので、家にあるもので絵の具汚れを落としてみてもある程度までは許容範囲。一方で、ウールや絹の服は素材が繊細なので、自力での洗濯はやめておきましょう。
必ず洗濯表示を確認して、自宅での手洗いや洗濯機洗いができるかを把握しておくのがポイントです。
あわせて読みたい
落ちない汚れにはクリーニングも検討する
絵の具のシミは、こびりついてしまえば落としきれるという保証はありません。どうしても汚れが残ってしまう場合は、無理に汚れを落とそうとして服を傷める前に「クリーニングに出す」という選択肢に切り替えるのも1つの手です。
どうしても落ちないときはクリーニング依頼がおすすめ
絵の具汚れがどうしても落ちない場合や、生地を傷めたくない場合、すぐに洗うヒマがない場合は、クリーニングへ出すのがおすすめです。選ぶべきクリーニング業者や、クリーニングへ出す前の注意点を事前にチェックしておきましょう。
おすすめは宅配クリーニング
絵の具で汚れてしまった洗濯物をクリーニングへ出す場合、店舗へ持ち込む方法と宅配で依頼する方法が考えられます。ここでは宅配クリーニングのメリットを紹介します。
シミ抜き料金が無料のお店を探しやすい
絵の具汚れのクリーニングは、通常メニューではなくシミ抜きでお願いする必要があります。宅配クリーニングは料金体系がWeb上でわかりやすく、金額を調べて比較検討するのにも便利。
また、シミ抜き無料のお店や、送料無料で利用できるところもあります。少しでもクリーニング費用を抑えたいときにおすすめです。
自宅で発送や受け取りができる
かさばる洗濯物を店舗へ持ち運ぶのが大変な場合や、営業時間内に引き取りに行くのが難しい場合にも、宅配クリーニングは便利。
・24時間インターネットからいつでも申し込みできる
・天気が悪い日でも、自宅で待っているだけで手軽に預けられる
クリーニングに出したい衣類が溜まっている場合は、まとめてお願いしてみましょう。
クリーニングに出す前の注意点
絵の具で汚れてしまった衣類を宅配クリーニング業者に出す場合、絵の具汚れの場所や絵の具汚れであることを別紙に明記しましょう。汚れに応じたシミ抜きを行ってもらえるため、きれいな仕上がりが期待できます。
なかには「生地の色味と絵の具の色が似ていて見落とされてしまった」というケースもあります。気持ちよく宅配クリーニングを利用するためにも、シミ抜き箇所を正確に伝えるようにしましょう。
プロの宅配クリーニングについてもっと詳しく!
【Q&A】絵の具汚れに関連する質問
Q. 絵の具の種類と特徴は?
A. 種類別の主な特徴は下記の通りです。
アクリル絵の具
中学校以上で使われることが多い絵の具。乾燥が早く接着力が強いため、キャンバスだけでなくさまざまな素材の彩色に向いています。油絵の具にはない鮮やかな色を選べるのも魅力。ただし乾燥すると水に溶けなくなるため修正が難しく、水彩絵の具よりも少し扱いが難しい画材です。
水彩絵の具
未就学児童や小学生の子どもになじみのある絵の具。水溶性の樹脂で練り合わせて作られており、小学校でよく使われるのは半透明水彩絵の具です。水の量で色の濃さが簡単に修正できるので、子どもたちが失敗を恐れることなくのびのびと絵を描ける画材です。
油性絵の具
絵の具自体に水分が含まれず、乾燥によるツヤや色の変化が少ないのが特徴。プロの画家にも愛用される画材で、油の量を調整すれば数十年~百年を超える高い耐久性を得られます。油彩画は光が油の層を屈折しながら進むため、絵の具を何層にも重ねることで透明感や深みが生まれます。
Q. 汚れが落としやすい絵の具はある?
A. 水彩絵の具、アクリル絵の具、油性絵の具のなかでは、水彩絵の具の汚れが比較的落としやすいです。
画材に迷ったときや「子どもがよく絵の具を使う」というときは、水彩絵の具を選ぶのも手。下記の2種類がとくにおすすめです。
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Q. 絵の具の色によって落としやすさは変わる?
A. 変わります。理由は、色によって顔料の組成が異なるためです。
どの色の場合でも、洋服に付着してしまったらできる限り早めに落とすのがポイント。もし汚しそうなときは、服の上にあらかじめお絵描き用のエプロンやスモックを着るのもよいでしょう。
Q. 絵の具で汚れた衣類をクリーニングに出すとき気をつけることは?
A. アクリルや水彩といった絵の具の種類を具体的に伝えてみましょう。
絵の具の種類を確認しておき、クリーニングに出す際に伝えると、画材に合った落とし方で対応してもらえる可能性があります。また、汚れの状態や汚れてからの経過時間もあわせて相談してみると、落としきれるかどうか判断してもらえるでしょう。
Q. パレットについた絵の具汚れの落とし方は?
A. 水洗いで落ちない場合、下記の方法を試してみてください。
・ぬるま湯に重曹または食器用洗剤を入れ、2時間ほど漬け置き洗いする
緊急時に役立つ絵の具汚れの落とし方を覚えておこう!
服についた絵の具汚れの落とし方を解説しました。絵の具の汚れを落とすコツは、とにかく汚れたらすぐに落とすこと!「子どもが絵の具をつけて帰ってきた、落書きしてしまった」「絵を描くときにうっかりつけてしまった」という場合など、汚したまま放置すると頑固なシミになる場合もあります。
もし汚れがキレイに落ちなかったら、服を傷めてしまう前にクリーニングに出すのもおすすめ。図工の授業がある子どもから、美術の勉強をしている学生さん、趣味を楽しむ大人まで、汚れ対策も参考に思いきり絵を描くことを楽しんでみてください!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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