
もみじの剪定時期は11~2月!剪定方法や病気への対策方法を解説!
読書の秋…。食欲の秋…。秋を象徴するものはたくさんありますが、もみじの右に出るものはいないでしょう。もみじ狩りというイベントが存在するくらい趣深く、とても魅力的ですよね。
そんな秋の代名詞であるもみじですが、お手入れの仕方を知っていますか。
山に生えているもみじは剪定はいりませんが、家の庭などで育てているもみじは、お世話や剪定が必要です。今回は、その剪定方法や剪定がいる理由を紹介していきたいと思います!
もみじって実は…
「もみじ」という種類の木があると思っている人はいませんか?おそらくほとんどの人がそう思っているでしょう。
実は…もみじという名前の木はありません!もみじは、秋になると鮮やかに紅葉する楓の総称なのです。
紅葉する楓は何種類かあります。その中で「もみじ」と呼ばれるのは、1枚の葉っぱが6~7箇所に分かれているものです。切れ込みの少ない葉っぱは、子供の手のような形をしていて可愛らしいですね。
もみじは、樹勢が強く、切ったところからどんどん枝が伸びてくるのが特徴です。
また、もみじはとてもデリケートな植物です。すぐ病気にかかるし…乾燥に弱いし…。
だから、適切なお世話や剪定が必要なんですね!
剪定をすると、もみじを健康に保て、秋には美しい紅葉を見ることができます。
もみじの剪定をする
では、いざ剪定をするとなると、いつやったら良いのか、何に注意すれば良いのかわからないですよね。
また、最終形態をどうしたいのかによっても剪定方法は変わってきます。
ここでは、それらを順を追って説明していきたいと思います!
剪定に最適な時期
剪定に最適な時期は、ずばり葉が落ちた時期です!
もみじは、冬になると葉を落とす落葉樹で、春に芽吹きます。そして、10月頃まで「水あげ」と呼ばれる栄養を蓄える時期に入ります。この時期に激しい剪定を行うと、栄養が流れ、もみじが弱ってしまいます。
つまり、11月~2月までの冬の間に終わらせるのが最適です。
また、葉が落ちた時期に剪定を行うと、剪定すべき枝が見やすく、失敗しにくいというメリットもあります。
剪定には何が必要?
もみじの剪定に必要なものは特にはありません!
もみじは、とてもデリケートな植物なので、あまり刃物を好みません。
葉の量を減らしたい時や細い枝を剪定する時は、手で行うのが良いです。
木が大きく育ち、手が届かないような場所を選定したい場合は、脚立やグリップ部分にバネがついた剪定ばさみを用いると良いでしょう。
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太い枝を切りたい場合には、刈り込みばさみやノコギリを用いると良いでしょう。
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アルミハンドルを採用しており、リブ補強薄刃で、約490gと超軽量の刈り込みばさみです。グリップも滑りにくい素材を使用しているので、軽い力でしっかり握れます。女性やお年寄りでも簡単に使うことができます。
どこを切ったら良いか
もみじの木をどのようにしたいかによって、切り方は変わってきます。目的別に見ていきましょう!
庭にあったサイズを保ちたい場合
枝の分岐点を探し、長い枝を元から剪定していきます。切り口は、癒合剤を塗るなどして保護します。
毎年この剪定を行うことで、庭のサイズにあったもみじを維持することができます。
(ちなみにこの剪定方法を切り戻し剪定と言います。)
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樹形を整えたい場合
重なっている枝をすくように切っていきましょう!
太い枝を少し残して、そこから出ている細い枝で樹形を整えるように剪定していきます。
枝と枝とのスペースを空けて、枝が成長する夏に備えることが大切です。
もみじの病気
ここまで剪定の仕方を説明してきたのですが、もみじはとても繊細なので、剪定の失敗はかなりの負担になってしまいます。また、日頃のお手入れを欠かすとすぐに病気にかかってしまいます。
つまり、剪定を極力しないようにするために、日頃から丁寧にお手入れをしてあげることも大切です!
もみじがかかる代表的な病気に「うどんこ病」、「黒紋病」などがあります。
まず、「うどんこ病」は、春から初夏にかけてかかる病気で、葉っぱに白い粉がかけられたような症状が出ます。
この病原菌はカビなので、放っておくと他の葉っぱに移ってしまいます。ただ、水をかけるだけで流れるので、解決は簡単です。
「黒紋病」は、夏にかかりやすい病気で、葉っぱの表面に黄緑色の斑点ができ、だんだんと黒く変色していきます。
これは、かかると秋になっても紅葉しないという恐ろしい病気です。そして、ダイセンまたはベンレート水和剤といった専用の農薬を使わないと治りません。
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花・野菜・果樹の広範囲のカビ性の病気に予防効果と治療効果がある日本製の殺菌剤です。小分けになっているので、計量する手間が省けます。水に混ぜ、霧吹きなどに詰め替えて散布して使いましょう。
もみじの育て方は?
ここまで剪定についてお話しましたが、育て方も知っておきましょう。
何度も言うように、もみじは病気に弱いです。
ですので、日頃よく見とくことが何よりも大切。
病気になっていたら、それなりの対応をしなければいけませんからね!
また、やることもそれ程難しいことはないので、安心してください。
少し手間をかけて色付いた紅葉は、昨年より一層綺麗に感じることでしょう♪
それでは具体的な内容をご説明します。
もみじの普段のお手入れはどうする?
日常的に行いたいお手入れについてですが、実はないんです。
意外だったでしょう?
よくイメージする方が多い水やりも、庭植えの場合はしなくても大丈夫なのです。
理由は樹木と言う点にあります。
花や盆栽に関しては、少し水やりや日当たりなどを気にする必要があります。
でも、庭に植えられているもみじは少しのことでは枯れたりしませんよね。
ただし、これから植える場合は場所に気を付けましょう。
直射日光が当たり過ぎると葉がヤケてしまうので、適度な影も必要です。
そんなもみじですが、強いてお手入れをあげるとすれば、肥料と剪定です。
普段のお手入れは無いとお話しましたが、いらない枝を手で折るのはありです。
そもそも刃物を嫌う樹ですからね。
もみじの枝は、太くなり過ぎる前に取ってしまえば道具も必要ありません♪
日頃の病気チェックで気になった枝は取ってしまいましょう!
詳しい剪定については上でお話した通りなので、肥料について少しご紹介。
肥料をあげるべきタイミングは、冬がおわり暖かくなり始めた2月頃。
鶏糞などの有機肥料を主に与えるといいでしょう。
こうした寒い時期に与える肥料を寒肥といいます。
その樹木が春先、元気に成長するかを決める大切な肥料なので覚えておきましょう!
もみじは普段のお手入れで綺麗に咲く?
いろいろともみじに詳しくなりましたね。
樹木のお手入れなんて難しい!と感じていたかもしれませんが、もう大丈夫。
もみじは確実に普段のお手入れで綺麗に色づく樹木です。
秋にはもみじを楽しみながら、枯葉を取ってあげてもいいですね。
しおれた葉がない樹は一層綺麗ですよ♪
お手入れの中で剪定が大変そうだな、と感じた方はプロに任せるのもいいです!
やはりバランスなどのことを考えると、素人には難しい部分もありますからね。
プロの技術を見て、翌年からチャレンジしてもいいと思います。
プロに頼むのも1つの手!
もみじの剪定に自信がない場合は、思い切ってプロに任せるのが正解! 専門業者へ依頼するメリットや費用、必要な時間をチェックしてみましょう。
プロに頼むメリット
「自分で作業するよりも早い!」
専用の道具と確かな知識を持ったプロへ依頼すれば、短時間で剪定を終えられます。 業者さんを決めておけば、庭の状態を覚えてもらえるため、よりスムーズに作業できるでしょう。
優れた技術を持つ庭師さんを見つけたら、定期的にお願いしたいですね。
「仕上がりが美しい」
自分で剪定したもみじよりも、プロが剪定したもみじの方が、当然美しい仕上がりになります。
来客が多い家の場合、すっきり剪定されたもみじでお出迎えすると、好印象を与えられるでしょう。
お庭がきれいになれば、自分自身も帰ってくるのが楽しみになります。 仕上がりにこだわるなら、プロへ依頼するのがおすすめです。
「ケガや万が一のトラブルを防げる」
もみじの剪定は高所での作業になるだけでなく、刃物を使用します。
うっかり自分の身体を傷つけてしまったり、高いところから落ちてしまったり、という恐れがゼロではありません。 また、剪定した枝をまとめる際にも、指などを切ってしまう可能性があります。
安全に剪定を終えたいなら、作業に手慣れたプロへ任せると安心です。
「時間を有効活用できる」
剪定の作業に慣れている人でも、一つの木を理想の形に剪定するのには、かなりの時間を使います。
はじめての場合は、どこから手をつけて良いのか分からず、余計に時間がかかってしまうでしょう。 このような場合も、プロへ依頼すれば、待っているだけでOK !
在宅の必要はありますが、自宅の掃除をしたり、趣味を楽しんだりと、空いた時間を有効活用できます。
プロの剪定の費用・かかる時間は?
プロへ依頼するメリットはさまざまありますが、その前に気になるのが依頼にかかる費用です。
そこで、もみじの剪定について調べてみたところ、庭木の場合は1本あたりの高さによって、料金が変わることが分かりました。もみじ1本だけを剪定したい場合は、1本〇〇円と単価が決まっている業者が安心です。
3メートル以内なら3,000円程度、5メートル以内なら6,000円程度、7メートル以内16,000円程度が一般的。 それより高さがある場合は、業者によって金額が変わるため、問い合わせてみましょう。
中には、時給制、日給制の業者もあります。 お庭にもみじが複数ある、もみじ以外の庭木もお手入れして欲しい、という場合は、時給制や日給制の業者を選んだ方が、安くなるでしょう。
時給制の場合は、1時間3,000円程度。
日給制の場合は、庭師一人の場合で15,000円程度が相場です。
かかる時間は庭師の腕によるところが大きいため、事前にどのくらいかかりそうか見積もりを取っておきましょう。 予定時間を過ぎた場合も、追加料金のかからない業者を選ぶのがおすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
とてもデリケートなもみじ。適切なお世話は欠かせません。
少々手間はかかりますが、秋のあの美しい紅葉を思えば頑張れると思います。
しかし、難しいことなので無理をせず、プロの業者さんに頼むのも一つの手です。
剪定をしっかりして、秋に紅葉を楽しみましょう!
