空気清浄機はカビの楽園?清潔な空気にはフィルター掃除と日常の手入れ
花粉や乾燥に、年中大活躍する空気清浄機。
快適な空間を提供してくれる最高のパートナーともいえます。
でも最近、空気清浄機からカビ臭いにおいが。
そして、あなたは気づいてしまった。空気清浄機のなかにカビが生えていることを…!
ミイラ取りがミイラになる、とはこのこと。
一刻もはやくカビを取り除きたい、もうカビが生えないように予防したい。
そんなあなたに、空気清浄機に生えてしまったカビの取り方から、カビの予防方法まで詳しく解説していきます!
どうして空気清浄機にカビが生えるの?
空気清浄機は空気をきれいにするもの。
だから空気清浄機もきれいなはず!
そう思っていたのに…まさか空気清浄機にカビが生えていた、なんて信じられませんよね?
でも、実は空気清浄機内部はカビが生えやすい環境が揃っているんです。
カビの生える3つの条件
3つの条件。それはずばり温度、湿度、汚れです!
カビは一般的に温度が25~30℃で湿度が80%を超える場所にいます。
そしてカビは雑菌を食べると増殖するので、汚れの多いところに発生する傾向にあるんです。
空気清浄機はカビの楽園?
空気清浄機のフィルターでは、ゴミを細分化するため花粉などに比べて、大きなゴミが付着しています。
そして、空気清浄機は加湿機能付きの場合、タンクに水をためており、また機械であるため熱を多く持っています。
お気づきでしょうか。空気清浄機はカビが生える条件の3つを見事に備えています。
これではまさにカビの楽園ですよね。
空気清浄機のカビの取り方
空気清浄機からカビが生えやすいことはわかったと思います。
ではそのカビはどこに生えやすいのか?その答えはフィルターと水のタンクです。
しかしカビの取り方はいたって単純。
カビ取りの代名詞といっても過言ではない、カビキラーを使います。
どの家庭にも1つはあるであろうカビキラーを使いますが、クエン酸でも同様の手順でカビを落とせます。
カビキラーは、いたるところで大活躍間違いなし。持っていて損はないですよ!
用意するもの
・カビキラー(クエン酸)
・フィルター及びタンクの入る容器(浴槽など)
・フィルター及びタンクがつかるだけのお湯
・歯ブラシ
・タオル
フィルター
手 順
1. 空気清浄機からフィルターを取り外す
まずフィルターは
1 プレフィルター
2 脱臭フィルター
3 集じんフィルター
この3つで構成されているのが基本です。
この時、要注意なのが集じんフィルターは洗えないということ。
ここから先で洗うフィルターは、プレフィルターと脱臭フィルターのことですので、注意してください!
2. 用意した容器にカビキラーとお湯をいれる
カビキラーと、お湯の割合はカビキラー裏面の表示を読んで、適量で使うようにしましょう。
3. フィルターをつける
フィルターを軽く水でゆすいだら、カビキラーの入ったお湯にフィルターをつけましょう。
2時間ほどつけ置きしてください。
4. 乾かす
つけ終えたら水をしっかり切りましょう。そして風通しのよい屋外で天日干し。
このとき注意することは、しっかりと水気を取ることです。水気があると、再びカビが発生する原因となります。
タンク
手 順
1. 空気清浄機からタンクを取り外す
タンクにカビが生えていると、表面がぬめっている可能性があります。手を滑らせないよう気をつけましょう。
2. タンクをこする
タンクを取り出したら、用意した歯ブラシでカビが落ちるまでこすります。
そして、とれたカビを水でしっかり流しましょう。
3. タンクをつける
タンクを先ほどと同様に、カビキラーを入れたお湯につけます。
3時間ほどつけ置き洗いしょう。
4. 乾かす
つけ終えたら水でしっかり流しましょう。
またタンクのカビが再発生しないようにするため、この手順を2度繰り返すことをおすすめします。
2度目につけるときは、1時間ほどつけ置きすれば大丈夫です。
カビを取る前と取った後ではその差は歴然ですね!
空気清浄機のカビ対策
空気清浄機のカビを取る方法はわかったと思います。
でも、これで終わりにしてしまうと、またカビが生えてしまう可能性があるんです。
大事なのは定期的なお手入れをすることです。お手入れの仕方を各フィルターごとに説明していきます。
フィルターの掃除方法は、自宅の空気清浄機によっては異なる場合があります。
しっかり取扱説明書を読むことを忘れないでください!
プレフィルター
プレフィルターは、大きなちりやホコリをとる役割を持っています。
2ヶ月に1回程度をお手入れの目安です。
用意するもの
・掃除機
・中性洗剤
・タオル
手 順
1. 掃除機で吸う
フィルターケースにいれたまま、軽く掃除機で吸い上げます。
2. 中性洗剤で洗う
汚れがひどいときは、フィルターケースから取り出して中性洗剤で洗います。
3. 水で洗い流す
中性洗剤をきれいに流しましょう。
流し終えたらタオルでしっかり水気を落とします。
4. 乾かす
プレフィルターは日陰で干すようにします。
天日干しでない理由は、プレフィルターは枠が基本的にプラスチックでできているため、熱で変形する可能性があるからです。
脱臭フィルター
脱臭フィルターはくさい臭いを取り除いてくれます。
しかし、時間が経つにつれて、フィルターに臭いが蓄積されてしまいます…。
使用頻度にもよりますが、3ヶ月を目安にお手入れしましょう。
用意するもの
・中性洗剤
・脱臭フィルターが入るくらいの容器
・脱臭フィルターがつかるだけのお湯
・タオル
手 順
1. 容器にお湯をためる
用意した容器(写真は風呂桶)に、40℃の以下のぬるま湯をためましょう。
その中に洗剤容器に表示されている分量で、中性洗剤を入れてかき混ぜます。
2. つけ置きする
丸ごとつけ置き洗いします。
30分程度つけておきましょう。
3. 水ですすぐ
脱臭フィルターを、きれいな水で十分にすすぎましょう。
この際に洗い残しがあると、においが残ることがあります。
4. 水分を取る
タオルで水分をしっかり取ります。
5. 天日干し
屋外で天日干しをします。
天日干しをすることで、残ってしまったカビ菌を殺菌することができます。
集じんフィルター
集じんフィルターは洗うことができません。
説明書によって異なりますが、10年が交換の目安となっています。
もしカビが生えてしまった場合、ご家庭の空気清浄機と同じメーカーのフィルターを買い直しましょう!
乾かしてる間に空気清浄機本体をきれいに
フィルターを乾かしている間、空気清浄機が裸で放置されてかわいそう。
でも、空気清浄機の本体もけっこうホコリかぶっています。
フィルターを乾かしている間に掃除しちゃいましょう!
用意するもの
・重曹 大さじ1杯
・水 約500ml
・スプレー
・歯ブラシ
・タオル
手 順
1. 重曹水をつくる
重曹水は水500mlに対して大さじ1杯の重曹を混ぜます。
霧吹きタイプのスプレーを用意して、重曹水をなかに入れましょう。
重曹は、カビなどの雑菌の増殖を防ぐ「静菌効果」を持っているため、とても効果的です。
2. 空気清浄機を磨く
空気清浄機のフィルターカバーを外します。
なかを重曹水でスプレーしつつ、歯ブラシで表面を磨いていきます。
3. タオルで拭き上げる
最後はカビの大好物の水気を、タオルでしっかりと取り除きましょう。
まとめ
空気清浄機はきれいなイメージがありますよね。
でも実はカビにとっては楽園です。
日頃から空気清浄機のお手入れをしないと、気づいたときにはすでに時が遅いということ…。
そうならないように、日々のお手入れはマメに行いましょう。