服の油汚れの染み抜きにはクレンジングオイル!時間が経った落とし方も解説
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揚げ物の際に服に飛んだ油や、食べこぼしの油染み。そのまま放置してしまうとシミが落ちなくなりますよね。そこで今回は油染みがついた時の応急処置や、時間が経った服の油汚れの落とし方をご紹介します。洗剤や重曹、クレンジングオイルを使った油染みの落とし方も徹底解説です!
目次
服の染みの種類と見分け方
まずは服の汚れの種類や性質を知ることが大切! その理由は、染みの種類ごとに落とし方が異なるから。染みには主に3種類あります。
・油溶性
・不溶性
これらの種類をまとめると以下のようになります。
染みの種類
染みの性質
染みの具体例
水溶性
・水に溶けやすい
・水や中性洗剤を使って落としやすい
コーヒーや紅茶、ジュースなど
油溶性
・水には溶けにくく、油に溶けやすい
・油分を多く含むものやアルカリ性洗剤で落としやすい
カレーや口紅、バターなど
不溶性
・水にも油にも溶けにくい
・界面活性剤や研磨作用のあるもの(歯磨き粉など)で落とせる場合がある
墨汁や泥汚れなど
水溶性の染み
コーヒーやお茶などの汚れは「水溶性の染み」。これらは文字通り水に溶けるため、水や中性洗剤で洗えば、比較的簡単に落とせます。洗剤を使っても落ちないワインやコーヒーの色染みには、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤が効果的です。
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油溶性の染み
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油染みは温まると粘度(ねんど)が下がり、布の繊維から浮きやすくなります。動物性油なら40℃、植物性油なら60℃ぐらいのお湯を使うと落としやすくなりますよ。布地によって洗濯液の温度上限が異なるので、洗濯表示をしっかりと確認してから洗濯しましょう。
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不溶性の染み
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・石鹸(あれば)
まずは、ついてしまった油汚れをティッシュやハンカチで拭き取りましょう。このとき、汚れが広がらないよう擦らずにポンポンと染みを吸収する感覚で。
ティッシュやハンカチに水(あれば石けんやハンドソープ)を含ませて、染み部分をトントン叩きます。このとき、水で汚れがにじんでしまわないように、染みの中心からではなく染みの周りから内側に向かって叩いていきます。
石けんやハンドソープをつけた部分を水で洗い流します。硬く絞って応急処置は終了です。でも安心せず、帰宅後すぐにシミ落とし用の洗剤で洗濯してください。
時間が経って染みが残ってしまった場合のために、続いて染み抜き方法を解説していきます!
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油の染み抜き前に洗濯表示をチェック!
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先ほど紹介したものはあくまでも応急処置であるため、油染みは完全に落ちないことがあります。そこでここでは以下の4つを使用した軽い油染みの落とし方について解説していきます!
・重曹
・電解水
・液体洗剤
台所用洗剤
1つ目にご紹介する方法は台所用洗剤を使った染み抜きです。こちらは定番の方法とも言えますが、洗剤によって色落ちしないかどうかの確認をあらかじめしておきましょう。
・台所用洗剤
・歯ブラシ
花王 食器用洗剤 キュキュット 本体 240ml オレンジ
油汚れは、高温の方が汚れが浮きやすくなります。そのため、水よりもぬるま湯の方が汚れを落とすのに適しています。まずは、洗面器や洗面台に40℃程度のぬるま湯をためて、服を5分ほどつけましょう。
色や柄の入ったものは色落ちする可能性が。まず、目立たないところに洗剤をつけて色落ちしないかを確認しましょう。色落ちの可能性がある場合は、必ずクリーニング屋さんに持っていきましょう。
染みの上に台所用洗剤を垂らし、優しく揉んだり擦ったりして、汚れを押し出します。手である程度揉んだら、歯ブラシで擦り洗いします。染みを広げないように、シャッシャッと細かく擦り、布から染みをかき出すように洗いましょう。
ゴシゴシこすってしまうと、油が繊維に入り込み、シミが落ちにくくなる可能性があります。強くやりすぎると生地を傷めてしまうことにもなるので、丁寧に擦り洗いしてください。
最後に水ですすぎをし、いつも通りの方法で洗濯します。洗濯機OKなら洗濯機で、洗濯機NGなら手洗いで。いつも通りの方法で洗ったらしっかりと乾かして、染み抜きは完了♪
重曹
2つ目にご紹介する方法は重曹を使った落とし方です。重曹は強い成分を使いたくない人におすすめです。
・歯ブラシ
NICHIGA(ニチガ) 国産重曹 950g
まず、重曹と水と混ぜてペースト状にします。水と重曹の割合は1:2です。 歯ブラシなどを使ってよく混ぜてください。時間が経つと固まってしまうので、使う分だけを毎回つくるようにしましょう。
染みの部分に重曹ペーストを練ります。手で揉んだり、歯ブラシでこすったりして、重曹ペーストをなじませるようにしましょう。ただし、歯ブラシでこすりすぎると衣類を傷めてしまうので注意してください。
重曹ペーストを塗ったら、そのまま洗濯機で洗います。 いつも通りのコースで洗濯すればOK!
これでも染みが落ちない場合は、重曹に酸素系漂白剤を混ぜて使ってみる方法もあります。ただし、酸素系漂白剤を使い過ぎると衣類を傷めてしまいます。 まずは重曹で、それでもダメなら酸素系漂白剤を混ぜるようにしましょう。
以下の記事では、重曹を使った洗濯方法を紹介しています。参考にしてみてください。
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電解水
3つ目にご紹介するのは、電解水を使った染み抜き方法です。電解水のタンパク質や油分を分解する効果を使って、染み抜きをします。さらに電解水には除菌効果もあるのでぜひ使用してみて下さい!
・ぬるま湯
レック 水の激落ちくん 400ml (洗浄・除菌・消臭) アルカリ電解水
染み汚れの場所に電解水をスプレーします。そして優しく揉んで、軽く洗いましょう。
もみ洗いが終わったら、そのまま5分程度放置します。
5分経ったら40℃ぐらいのぬるま湯ですすぎ洗いをします。その後いつも通り洗濯をして、乾かしましょう。染みがしっかりと落ちてれば、染み抜き完了です!
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液体洗剤
最後にご紹介するのは、液体の洗濯洗剤を使った染み抜き方法です。普段洗濯機で使用している液体洗剤でも簡単に染み抜きできます。
・ぬるま湯
・洗面器
洗面器に液体洗剤を入れたぬるま湯を溜め、そこに染みの部分をつけ置きします。だいたい1時間ほどつけ置きしましょう。
つけ置きが終わったら、染みの部分に液体洗剤を直づけし、もみ洗いをします。染みを衣服から泡に移すようなイメージでもみ洗いしていきましょう。
ある程度もみ洗いが完了したら、最後に洗濯機で洗います。ここでオキシクリーン(酸素系漂白剤)を入れても効果的。しっかり乾けば染み抜きは完了です!
上記の方法のいずれかを試してみても染みが取れない場合は、次の頑固な油染みに効果的な方法を試してみて下さい!
頑固な油染みにはクレンジングオイル!
次に、頑固な油染みを落とす、クレンジングオイルを使った染み抜き方法を紹介します。何度洗濯しても汚れが残ってしまう、シミが落ちないという場合に使いましょう。
口紅やファンデーションなどの化粧品は、商品のテクスチャーを良くしたり、ツヤ感を出すための油分を配合しています。クレンジングオイルは、それらの油溶性化粧品を、油分で浮かせてしっかり落とすもの。だから服の油汚れを落とすのにも適しているのです。ただしクレンジングオイルを染み抜きに使う場合、注意点が1つあります。
衣類が十分乾いている状態で使用すること。
理由は、クレンジングオイルは水に弱いという特徴があるから。濡れている衣類にクレンジングオイルを使用すると、乳化してしまい、油汚れを落とす力が低下してしまうのです。さて、それではクレンジングオイルを使った染み抜き方法をご紹介します♪
・クレンジングオイル
・歯ブラシ
無印良品 オイルクレンジング・敏感肌用 200mL
汚れてもいいタオルを敷き、染みのついた部分が上になるように服を置きます。染み部分にクレンジングオイルを垂らします。揉んだり押したりして、クレンジングオイルとしみをなじませましょう。油を吸着させるために3~5分程度置くと、より効果的です。
クレンジングオイルがなじんだら、歯ブラシなどで染み部分をトントンと叩きます。ゴシゴシ擦ると、染みが広がってしまうのでNG! 下のタオルに染みを移すイメージで優しく染みを叩きましょう。
クレンジングオイルをつけた部分を、40℃ぐらいのぬるま湯でもみ洗いします。クレンジングオイルをキレイに洗い流したら、いつも通りの洗濯をしましょう。最後に乾かして、油汚れの染み抜きは完了です。
クレンジングオイルでも落ちなかった場合は、相当手ごわい染み汚れなので迷わずクリーニング屋さんに持っていきましょうね!
耐熱性のある服は煮洗い!
綿や麻といった線維は熱に強い素材であるため、煮洗いがおすすめです。これまで紹介してきた染み抜きの手順の中で何度か「ぬるま湯に付ける」というものがありましたよね。つまり熱を使うことで油の染み抜きは効率的に行うことが出来ます。そのため成分の強い洗剤などを使うことなく油染みを抜くことが出来るので、肌の弱い方でも適していると言えます!
・粉石鹸
・洗濯液
・(固形石鹸)
まず服が十分に入るほどの大きさの鍋に水を入れ、火をかけて沸騰させます。沸騰したらお湯1Lに対して大さじ1杯ほどの粉石鹸を入れます。この時にアルミ製の鍋を使用すると黒ずんでしまう可能性があるので十分に注意して下さい。
次に鍋の中に衣類を入れて、15~20分程度煮ます。
15~20分程度煮たら、十分に冷ましてから服を取り出し汚れを確認します。もしそれでも汚れが残っている場合は固形石鹸や先述した他の方法をお試しください。
最後にしっかりとすすいだ後に、脱水と乾燥を行えば完了です!
油染みを落とす際の注意点を解説
ここまで油染みを落とす手順についてご紹介してきましたが、ここではそれらの注意点やポイントついて以下の2つをご紹介していきます。
・作業着などのより頑固な汚れには?
洗濯表示の確認
油染みを落とす方法をご紹介してきましたが、その方法が服にとって色落ちなどの副作用を及ぼすものでは本末転倒です。そのため洗濯表示の確認は必ず行うようにしましょう。以下の表は素材ごとの強み・弱みを表したものです。ぜひ成分表示と照らし合わせながら参考にしてみて下さい!
強み
弱み
綿(コットン)
熱に強い
毛羽立ちしやすい
麻(リネン)
吸水性・速乾性
型崩れしやすい
毛(ウール)
色が出にくく、シワになりにくい
毛羽立ちしやすく、お湯で縮みやすい
作業着などのより頑固な汚れには?
頑固な汚れにはクレンジングオイルを使用すると先述しましたが、それでも落ちない作業着などについた頑固な汚れはやはり一定数あります。そんな時には作業着用洗剤や酸素系漂白剤を使うことがおすすめです。酸素系漂白剤などは普段着でも使うことが出来ますが、今回は工場作業で頑固な油汚れが付く作業服を例にその落とし方の手順を紹介していきます。
・作業着用洗剤
・洗濯用洗剤
・柔軟剤
・漂白剤
・ブラシ
作業着についた油汚れは、作業着用洗剤と熱の力で分解します。洗面所やバケツなどに、60℃ぐらいのお湯と洗剤を混ぜ、2時間ほどつけ置きしましょう。
お湯につけておくと、次第に汚れが浮き上がってきます。汚れが残っている部分は、ブラシでやさしく擦り落としましょう。まだ汚れが残っている場合は、再度お湯でつけ置きします。
つけ置きで油汚れがある程度落ちたら、通常通り洗濯機を回します。作業着用洗剤、柔軟剤、漂白剤を入れて洗いましょう。
どうしても油染みが落ちない場合はクリーニング!
服の油染みがどうしても落ちない場合は、クリーニングに出してプロに任せましょう! 油でベッタリの作業着などでもクリーニングOKです。シミ抜きの価格は1枚あたり1,000~2,000円ぐらい。プロの手技で、素材を傷つけることなく、繊維の奥の油汚れまできれいに落としてくれますよ♪
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まとめ
今回は、服の油染みの染み抜き方法について解説していきました。
衣服についた染み抜き方法は色々ありますが、時間が経って落ちない頑固な油染みにはクレンジングオイルがおすすめ。軽いシミなら洗濯洗剤、重曹などで落とせます。どうしても落ちない染み汚れはクリーニングのプロにお願いしましょう!
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