ジッポの手入れはオイル・フリント・芯の交換と拭き掃除!写真でやり方を解説
デザイン性が高く機能的なライター、zippo(ジッポー)。火力がしっかりしていて、風に強く、さらに使い捨てじゃないところがいいですよね。憧れて買った人も多いのでは?使い捨てないから愛着も湧くし、長く使いたいものです。
でもメンテナンスを怠っていると、その思いも届きません。いざ買ってみると、お手入れ方法がわからない…ということもあるかもしれませんね。そんな方のために、今回はzippoの中の消耗品の交換、お手入れのしかたを紹介します!
目次
そもそもジッポーとは?
ジッポ、ジッポー、Zippoは、広義ではライターの一種です。ライターはライターでも、オイルライターのこと。コレクションしているマニアも多いことでしょう。ジッポでタバコの火をつけてる姿はかっこよく、人を魅了しますよね!
ジッポーの歴史
1932年にアメリカで創業し、1933年に第一号が発売されました。
そもそもの始まりは、創業者の友人が、オーストリア製のオイルライターを使用していて、これの火のつき方が非常に悪かったことなんだとか。創業者は何度も買い替えを進言しますが「火がつけば、なんだっていい」と言われ、一念発起ジッポを製造したのです。
それから90年近く、基本構造こそほとんどかわらないものの、ケースデザインをいろんなバリエーションにして発売されています。
ジッポーの特徴は?
火をつける「インサイドユニット」と呼ばれる部分と、それを収納するケースというシンプルなスタイルが特徴。インサイドユニットの内部に収められている綿球(レーヨンボール)にオイルを吸収させます。
ライター本体は、本当にシンプルな構造なのですが、ボディデザインの多様化、意匠性、たくさんのモデルを作ることで、ファンを増やし、コレクターも増やしていったのですね!
長持ちの秘訣
zippoは使い捨てではないので、大切にすればするほど、あなたの思いに応えてくれて、長持ちしてくれます。そんなzippoには消耗品の部分もあります。
それは、オイル・フリント・芯。
この3つの交換を正しく行うことで、あなたのお気に入りのzippoを長持ちさせることができるんですよ。ここでちょっと簡単にこの3つのパーツの説明をしますね♪
オイル
火をつけるための油です。中に入っている綿に染み込ませてあります。
フリント
着火石のことを言います。中の細長い管に入ってます。
芯
アルコールランプなんかに使われている芯と同じ働きをするものです。芯は火が出るところです。
あとは、ライターの中もきちんときれいにしておくことも長持ちさせるにはとても大切なことなんです。ちゃんとメンテナンスして、長く使いたいですよね。この先を読めばその方法がわかります。
中古品を手に入れてもお手入れは忘れずに
長年愛用している方も多いzippo。モノによっては中古品である場合も少なくないでしょう。長持ちの秘訣でもお話しましたが、消耗品さえ交換すれば問題なく使えます。
各種交換方法の前に、中古zippoのお手入れについても軽く触れておきましょう♪
部品の確認
中古zippoの前保有者が、どれぐらい使っていたかは分かりませんよね。見た目や質感が気に入って購入したはいいものの、使えなければ単に観賞用です。
そんな問題を解消するためにも、購入後は各種パーツの確認を行いましょう!以下に注意したい点をまとめました。
フリントホイールの劣化
火花を飛ばすために回す、ホイールの部分ですね。ビンテージ品であるほど劣化している可能性があります。 劣化具合は、火花がきちんと飛ぶかどうかで確認しましょう。回りが悪い場合も交換対象ですが、後述するフリントが原因かも知れません。
フリントの摩耗
消耗品であるフリント(着火石)も確認しておきましょう。
摩耗具合の確認は簡単で、底面のネジを外して石を取り出すだけ。新品の1/3程度にまで減っていたら交換タイミングです。フリントホイールが回らなくなる原因のほとんどはこの摩耗によるもの。 交換作業も難しくはないので、安心して確認作業を進めましょう。
綿(コットン)の詰まり過ぎ
製造が自動化されてから、稀に詰め過ぎてしまうそうです。スリムタイプのzippoに見られやすい不具合になります。 芯の交換でも触れますが、綿はほぐしながら入れることがポイントですよ。
芯の煤
zippoの芯は、しばらく使うと煤(すす)が溜まっていきます。簡単に言うと、黒くなってはいませんか?という話です。使った時に火が弱かったり、着きづらかったりするのはこの煤が原因ですね。こちらのお手入れ方法も、後ほどまとめてご紹介します。
芯の長さ
芯には、煤以外にも長さの問題があります。先に解説してしまうと、煤問題は先端を切るだけで解決します。手軽な反面、中にある芯はどんどん短くなってしまいますね。 すると今度は、オイルをうまく吸い上げられなくなるわけです。
こちらも芯を交換すれば解決するので、一度中の綿を抜いて確認してみましょう。
オイルの不足
最後に気になるのは、オイル不足ですね。揮発性の高い油を使っているので、中古品はオイル切れの可能性大です。 今後使っていく上でも頻度の高いお手入れの一つと言えるでしょう。
それでは実際に、このオイルの注入方法から順に説明していきます。
オイルの注入のしかた
オイルが入っていなかったり、足りていないとzippoの火はつきません。新品のzippoにはもともとオイルは入っていないので、注入してから使ってくださいね!注入の頻度は、zippoを使う頻度にもよりますが、早くて2日、長くて1週間です。
・zippo専用オイル
・ティッシュ
zippo専用のオイルは最近ではコンビニやホームセンターなどで手軽に買えるようになっていますよ♪
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zippoにはzippo専用のオイルを入れなければなりません。そうでないと故障してしまう恐れがあります。こちらのオイルならzippo専用で、手が届きやすいのではないでしょうか。zippo初心者の方にはちょうどいい容量とお値段かもしれませんね!
オイル缶の注入口が最初は倒れていると思うので、マイナスドライバーを使って立ち上げます。
インサイド・ユニットとは、ライターの中身のことです。
ライターの蓋を開けて、ゆっくりと抜き出しましょう。
抜き出したインサイド・ユニットの底を見てみると、フェルトがあると思います。
それを半分くらいまで手でめくりあげましょう。
フェルトをめくった奥に、綿があります。そこにオイル缶の注入口を当てて、ゆっくりとオイルを染み込ませていきます。
オイルが綿から染み出してきたら、それはオイルが十分に入った証拠なので、注入を止めましょう。入れ過ぎてしまうとオイル漏れの原因になってしまうので、注意してくださいね!
オイルを注入し終わったら、フェルト・パッドをもとに戻します。
もし漏れてしまって皮膚や衣服などにオイルがついてしまったら、すぐに水や石鹸で洗い流してください。
皮膚の場合、かぶれてしまう恐れもあるので、何か異常を感じたら、病院に駆け込みましょう!
インサイド・ユニットをもとのようにライター本体に戻します。蓋を閉めたら、周りについてしまったオイルを拭き取りましょう。ティッシュなどで大丈夫です。
オイル缶も使う前と同じようにもとに戻しましょう。注入口をしっかり倒してくださいね。
フリントの交換のしかた
フリントとは「着火石」のこと。3つの消耗品の中で、なくなるのが一番早いとも言われているんです。つまりそれは、交換の頻度も非常に高いということ。交換のしかたをちゃんと頭に入れておきたいところですね!
また、交換の目安としては、長さが2mm以下になってしまったら新しいものに取り替えるのがいいでしょう。
使用する頻度によって、どれくらいで交換する時が来るのかは全く違います。定期的に使用しているのなら、だいたい3週間~1か月の間で交換することになるでしょう。
・zippo専用フリント
zippo専用のフリントも最近ではコンビニなどで手に入れることができますよ!
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フリントもzippo専用のものを使ってください。こちらのフリントなら、1パックに6石入っているものが3パックセットになっています。なくなるのが早いフリントは、このくらいまとめ買いしておくと良いかもしれませんね。
ライター本体の中身、インサイド・ユニットを本体の蓋を開けて、ゆっくりと取り出します。
インサイド・ユニットの底を見てみてください。小さなネジがあると思います。
それをマイナスドライバーで回して抜き出してみましょう。そうするとフリントスプリングという長いパーツが出てくるはず。
チューブとは、インサイド・ユニットの中のフリントスプリングがしまわれていた管のことを言います。そこに消耗してしまったフリントが入っているので、ポンと下に向けて、手のひらなどに出してみてくださいね。
古いフリントが入っていたように、今度は新しいフリントをチューブに入れます。ここでは写真を見やすくするためにピンセットを使っていますが、手で触っても問題ないので安心してください!
手順2で取り出した、フリントスプリングという長いパーツをチューブの中に戻します。そうしたら、マイナスドライバーを使ってネジを締めましょう。
インサイド・ユニットをライター本体の中に戻します。
芯の交換のしかた
芯が、煤で汚れていないきれいな状態に保たれていないと、zippoの魅力的な部分を感じることができなくなってしまいます。少し風が吹いただけで火が消えてしまう、などということがあったら、もしかすると芯にす煤が溜まっているのかも…。
芯は短くなっていなければ、切ってそのまま使うことができるのです。カットするのは汚れてきて火がつかなくなってきたら。使う頻度にもよりますが、芯そのものの交換は半年~1年ぐらい。5cmぐらいになったら交換の時期です。
ここでは芯を切る方法、交換する方法を紹介していきます。
芯を切る
芯がまだ5cmぐらいになっていなければ、すすがついてしまって汚れた部分を切って使うことで、新しい芯と同じように使えるようになるんです。切るだけなので、とても簡単にできちゃいます!
・ピンセット
本体の蓋を開けて、切りたい部分がしっかり出るくらいまで、芯をピンセットで引き出します。
ハサミを使ってすすがついてしまっている部分をカットします。これでしっかりと火がついてくれるはず!
芯の交換
短くなってしまったら、芯を取り替えましょう。さっきも書きましたが、5cmぐらいになったら交換ですよ!
・ピンセット
・新しい芯
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芯もzippo専用にしましょう。早々なくなるものでもないので、1本でこのお値段って高い!と思われてしまうかもしれませんが、実際はそうでもないと思いますよ。1本備えておけば安心できますね。
ライター本体の中身、インサイド・ユニットを本体の蓋を開けて、ゆっくりと取り出します。
マイナスドライバーでインサイド・ユニットの底のネジを緩めます。
ネジを緩めたら、中に入っているフェルト・パッドや、綿など、部品を全部取り出しましょう。
フリントは小さくて細いので、なくさないようにご注意を!
短くなってしまった古い芯を取り出します。
インサイド・ユニットの上部には防風ガードという風を避ける柵のようなパーツがあります。その防風ガードの上から、新しい芯を入れていきます。
芯の先端の部分をインサイド・ユニットの内側からピンセットで引っ張って、防風ガードの少し下くらいの高さになるようにセットしてください。
さっき取り出した綿を中に戻します。その時、芯と綿がしっかりと絡まるように、綿をほぐしながら入れていきましょう。
取り出したフリント・スプリングやフェルト・パッドなどをすべて元通りにします。
ライターの中をきれいにする方法
zippoはライターの中にも煤などの汚れがつきやすいです。しっかりきれいにしておかないと、劣化にもつながってしまうかも。お手入れする頻度は、使っていて汚れが気になったら、という感じで大丈夫。中の方まできれいに保てるといいですね!
・布(アクセサリー用クロスなどの柔らかいもの)
・zippo専用オイル
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こちらのクロスはアクセサリー用なので、大切なzippoもきれいに磨くことができますよ。黒ずみなんかも取れてしまいます!
ライター本体の中身、インサイド・ユニットを本体の蓋を開けて、ゆっくりと取り出します。
綿棒にzippo専用のオイルをつけて、インサイド・ユニットが入っていたケースの汚れを取っていきます。煤などがつきやすいので、念入りに、ていねいにきれいにしましょう!
インサイド・ユニットの表面は、用意した布で拭いていきましょう。ひどい汚れがある場合は、布にオイルを少し染み込ませて拭いてみてくださいね。
細かいところは綿棒を使います。防風ガードの内側や、芯の周りなどに煤などの汚れがたまっている可能性大なので、きれいにしましょう。
お手入れの時についたオイルが完全に蒸発するまで待ちます。蒸発したら、本体の中に戻して完了!
まとめ
zippoはきちんとお手入れしてあげれば、一生使えるライターになってくれるかもしれません。長く使えば使うほど愛着も湧きますし、zippoの性能を保てるといいですよね!
そのためには、
・オイル、フリント、芯を正しく交換する
・交換するパーツはzippo専用!
・本体の中身もきれいに保つ
この3点を意識すれば、火力があり、使いやすいzippoのままでいられるでしょう。また、zippoには使用している年数にかかわらず、故障したパーツなどを直してくれる保証も付いています♪自分ではどうしようもできないような状態になってしまったら、問い合わせてみましょう!
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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