ある朝、自転車に乗ろうとしたら……タイヤがぺちゃんこ!空気が抜けている! この状態で自転車屋へ持っていくのは大変です。でもそれ、自分で直せます! 自転車のパンクを自分で直す方法や、なぜそもそも自転車のタイヤの空気が抜けるのかについてご紹介します。
目次
自転車のタイヤの空気が抜けている原因は主に2つあります。
一番分かりやすいのがパンクです。見た目で判断できると思います。パンクしてしまったときは、自転車屋さんに持っていくのが確実ですが、自分で自転車のパンクを補修することもできるんです。その方法は後ほど紹介します!
自転車のタイヤの空気が抜けている原因は、実はパンクだけじゃないんです。
空気を入れる際に使うバルブ部分をふさいでいる金属棒は、周りに虫ゴムと呼ばれるゴムをはめています。この虫ゴムがちぎれていることも空気が抜ける原因として考えられます。
こういった状態だと虫ゴムの劣化が原因かもしれません。
まずは、バルブの先端のキャップを外して、トップナットを反時計まわりに回して取り外しましょう。中に刺さっているブランジャーを出してみます。ブランジャーの下半分くらいの周りを覆っているのが虫ゴムです。
虫ゴムが途中で切れていたり、穴が開いていたりすると空気が抜ける原因になります。確認してみて、もし切れている場合は、新しい虫ゴムに交換しましょう。
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ちなみにバルブ部分は英式、仏式、米式の3種類があるんです。日本で一般的な自転車で用いられているのは主に英式で、こちらは虫ゴムが使用されています。
それでは虫ゴムを交換する方法を見ていきましょう!
虫ゴムは100均やホームセンターでも数百円で販売されています。しかも虫ゴムの交換って、正直、すっごく簡単。もちろん、自分で修理する方がコスパ良し!
手が汚れてしまうかもしれないので、まずは軍手をしましょう。バルブの先端についているゴムのキャップを外して、トップナットを反時計まわりに回転させて取り外します。
虫と呼ばれる金属棒を引っこ抜きます。結構、力がいるので、タイヤが動かないように反対の手で固定して注意して抜きましょう。
劣化したゴムを虫部分から取り外し、新しい虫ゴムを取り付けます。少しきついかもしれませんが、しっかり上まではめましょう。
穴に虫を差し込んで、トップナットを時計周りに回転させて取り付けます。その上からキャップをはめて元通りにすれば完了です。
最後に空気を入れておきましょう!
どうやら空気が抜ける原因がバルブのゆるみでも、虫ゴムの劣化でもない。ということは、パンク……。
「自転車屋さんに持っていこう」っていうその前に。できるんです、自分で。タイヤがパンクしてしまったときに自分で補修する方法を紹介します。
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自転車のパンク修理が自分でできてしまう修理キット。内容はゴムパッチを貼り付けるためのゴムのり、パッチゴムなど。持ち運び可能なので、おすすめです。
まずは軍手をはめましょう。タイヤは、リムという金属の枠にチューブがはめ込まれています。チューブをリムから外すために、バルブ部分のキャップを抜き、トップナットを反時計まわりにまわして取り外します。
さらに、虫ゴムも引っこ抜きましょう。
ここが実は大仕事。修理キットの中にある金属のレバーを使います。
レバーをチューブとリムの間に先の部分だけを差し込みます。差し込むのは、タイヤのどの部分でもOKです。レバーの先だけ入れた状態で、チューブをリムから浮かせます。少し力がいりますが、てこの原理を利用しましょう!
その状態でレバーをリムに沿って1周させて、チューブをリムから完全に取り外します。
リムから外したタイヤのチューブに、最初に外した虫ゴムとトップナットを再び取り付けましょう。ちょっと面倒ですが、大事な作業です! そこから空気入れで空気を入れます。
空気が入ったら、バケツに水を張ってチューブを水の中に入れていきます。チューブのいろんな部分を握ってぶくぶく泡のでるところを見つけましょう。泡がでるところがパンク部分です。
パンクを見つけたら、水からチューブを取り出し、周りの水分を拭き取ります。ここで、トップナットと虫ゴムをまた取り外します。
接着剤を付けやすくするために、紙やすりで少し穴の周りを研磨しましょう。少しなめらかになったら接着剤を穴とその周辺に薄く伸ばします。
接着剤をつけたら、1分ほど乾かします。乾かしてから、キットに入っているゴムパッチを穴の上に貼りましょう。
ゴムパッチで補修した部分を上からトンカチなどで叩いて、チューブ本体にしっかり密着させます。
チューブをリムに戻します。戻す作業は簡単です。ねじれなどがないように確認しながら、チューブをリムの周りを1周させてはめ込みます。
最後に虫ゴムを差し込んで、トップナットを取り付けます。空気を入れて完成です。
タイヤのパンクの修理、実はDIYが可能なのです。ただちょっと例外があるので注意です。
ここまでパンク修理のDIYをご紹介しましたが、修理屋さんに持っていった方がいいケースも。それはずばり、タイヤが劣化している場合。
自転車のタイヤの寿命は一般的に約3年です。寿命を過ぎた状態のタイヤは小石などでパンクしてしまう可能性もあります。この場合は、パンク自体を自分で直せてもすぐに別の場所がまたパンクしかねません。自転車屋さんに持って行ってタイヤごと交換してもらうのがグッド。
タイヤの状態を見極め、適切に対処しましょう!
100円程度で簡単に交換できる虫ゴム。ですが、忙しい人にとっては、そもそも買いに行くのも交換するのも面倒ですよね。そんな人のために、虫ゴムよりも長持ちするスーパーバルブという画期的なアイテムが登場しています。
スーパーバルブを取り入れるメリットや、つけ方をチェックしてみましょう。
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スーパーバルブは、バルブ内の可動弁が空気の逆流を防いでくれる商品です。
虫ゴムは、ゴムの力で空気抜けを抑えますが、劣化によってすぐに穴が開いたり切れたりしてしまうでしょう。ところが、金属製のスーパーバルブはそう簡単には劣化しません。メーカーによって耐久年数は違いますが、虫ゴムの5~10倍は長持ちすると言われています。
100円の虫ゴムを5回交換するのと、5倍長持ちするスーパーバルブを1回交換……。やはり、後者を選びたくなります。快適な自転車生活を送りたいなら、ぜひ持っておきたいところです。
スーパーバルブのお値段は人気メーカーのものでも2個で500円程度。100円ショップに置いてある場合もあります。基本的に2個セットのため、交換するなら、前輪、後輪合わせて交換しちゃいましょう。
外出先での「もしかして、空気抜けてる?」が、ぐっと減ること間違いなしです!
スーパーバルブは、虫ゴムのように自宅で取り付け可能です。正しい交換方法を覚えて、確実に装着してあげましょう。
虫ゴムの手順と同じく軍手をはめ、キャップとトップナットを取り外しましょう。
バルブを引き抜きます。タイヤの空気が抜けていきますので、抜け切るまで待ちましょう。
切れ目部分にスーパーバルブのでっぱりを合わせて、差し込みます。
手順1で外したトップナットとキャップを元に戻し、空気を入れたら作業完了です。
虫ゴムよりも簡単に交換できて、長持ちするスーパーバルブ。100円ショップでも購入可能ですが、安い商品を選んでしまった場合、「虫ゴムと変わらないくらいしか持たなかった」という声も……。できるだけ長持ちするスーパーバルブを選ぶなら、自転車メーカーが販売している商品を選ぶ方が良さそうです。
今回紹介した方法を試しても空気が抜けてしまう場合は、自転車屋さんに持っていくのが賢明です。空気が抜けていたら、まずは原因の見極めが大事なんです。
新しい虫ゴムも、修理キットも数百円で購入できるんです。それではレッツ、セルフ修理。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
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