傘の修理は自分で簡単にできる!折れた傘や折りたたみ傘の修理方法と使う道具
お気に入りの傘が壊れたらどうしますか?応急処置としてすぐに修理して使いたいときのために、今回は市販の部品を使って自分で簡単に修理するコツを紹介します。傘の種類によってはできないこともありますが、修理できる傘の種類や雨漏りした場合の修理、石突の修理、ハトメの代用についても詳しく解説します。
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目次
傘は自分で修理できる?
結論から言うと、傘は自分で修理できます。しかし、特殊なパーツが使用されていたり、専門家でなければ直せない複雑な構造になっていたりする場合もあります。つまり、自分で修理できる傘とできない傘があるのです。
特殊な形状をしている傘は素人に修理できないので、専門家に任せるか、買い替えてしまった方がよいです。例えば、下記のような傘は自分で修理するのは難しいです。
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差しているときには内側になっている部分が、傘を閉じたときには外側になる、「逆開き傘」と呼ばれるタイプの傘です。水滴が落ちにくくて、狭いところでも傘が差しやすいのが特徴。傘の内側と外側で鮮やかな2色が楽しめるものもあって魅力的です。
プロに傘の修理を頼む場合の値段は、傘の状態にもよりますが1,000~3,000円程度で済みます。傘の修理のプロを探せるユアマイスターでは、ネット上で簡単に料金見積もりを依頼できます。
まずは気になる修理料金を確認してみてから、プロに頼むか自分で直すかを決めてみても良いでしょう。
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修理前に直したい部分の名前を把握しよう!
修理する前に、一体どの部分を直す必要があるのか確認しておきましょう。交換するための新しい部品を注文する場合もあるので、名称を覚えておくとスムーズに修理できると思います。
【傘の部品】
【特徴】
石突き
傘の先端部
つゆ先
しずくがしたたり落ちる先の部分
関節
傘の骨が繋がる部分
骨
傘の骨格を作る部分
傘布
雨をしのぐ傘の布
傘の石突きの修理方法
画像の中の丸がついているところです。修理方法は部品を買ってきて、それをはめ込むだけです。
石づきの種類としては、ネジ式と突き刺してあるタイプの2つがあります。一体化している特殊な形状もありますが、そのタイプを自分で交換するのは難しいでしょう。購入する際には、必ず同じタイプ・サイズのものを用意しなければいけませんが、色や長さは同じでなくても可能です。接続部が同じであることが大切です。
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・石づきのパーツ(必要な場合)
傘先端の1番外側についているパーツを外し、その内側にある「心棒」と呼ばれる芯が見える状態にします。反時計回りにすると取れやすいです。
パーツを取り外したら、心棒に接着剤を塗っていきます。接着剤はボンドや瞬間接着剤がオススメ。
傘の先端がぐらぐらしているのを直すのが目的あれば、1で取り外した元のパーツを心棒にかぶせます。先端が劣化または破損し、取り換える必要がある場合は、新しい先端パーツを心棒にかぶせます。奥まで入れてしっかり固定するのがポイント。接着剤が乾けば完了です。
傘のつゆ先の修理方法
作りの簡単な傘を使っている場合、つゆ先は少し壊れやすいです。しかし、自分で修理することが可能なので手順に沿って行ってみてください。
つゆ先の修理は、大まかに説明すると「新しいつゆ先のパーツを傘布に縫い付ける」作業のこと。針と糸を用意してください。
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ゴールド、シルバー、ブロンズの3色のラインナップです。つゆ先の種類に合わせて購入すると良いでしょう。
・丈夫な糸(ロウを引いた糸が好ましい)
・縫い針
糸は丈夫なものを用意してください。ワックスコードと呼ばれるような裁縫に使うもので、少し濡れる程度なら耐えられる糸がおすすめ。
古いつゆ先を本体から取り外していきます。傘の骨と分離できるので、グッと引っぱって外しましょう。縫い付けられている場合は切り離してください。
角になっている部分の傘布(つゆ先が引っ付いてたところ)を傘の内側に向かって、だいたい3~4ミリぐらい折ってください。どの程度を折るかは、傘のサイズと傘の布がどれぐらい張れているかによります。なぜ折るかというと、布を折りたたんだ部分につゆさきを縫い付けるためです。
傘の内側(さっき折り込んだ部分の上)につゆ先をのせて、針で縫い付けていきます。つゆ先に空いている穴を折り目に重ねたとき、他とだいたい同じ出っ張り具合になる位置につけられればベストです。つゆ先が固定されたら、内側で玉留めして完成です。
傘の折れた関節の修理方法
上の画像の丸がついている部分が関節です。傘を開け閉めするときに機能する部分ですね。
アップにしてみるとこのようになっています。
関節を直すときには、「関節のつなぎ目が折れた(親骨側を補修する)」場合と、「受け骨の先が破損した(受け骨側を補修する)」場合の2パターンの修理法があるので注意しましょう。
・親骨…傘布を固定している外側の骨のこと。
・受け骨…傘を開閉する時に使われる内側の骨。親骨を支えている。
どちらの場合でも、関節が折れたときは、専用の補強部品を使うことになります。
関節のつなぎ目が折れた場合
傘の開閉を支える連結部が壊れている、要するに骨と骨の繋ぎ目が折れてしまったときの修理方法です。
主に使うのは、この部品です。
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壊れた傘を直すための「傘職人」シリーズの親骨用。シルバーと黒の2色あるので、自分の傘の色に合わせて選んでください。また、サイズも小さいものと大きいものがあります。傘骨が細いものには小さい商品、傘骨が太いものには大きい商品を買ってください。
次に語彙の説明です。この後、繰り返し登場するため確認しておきましょう。
・間接爪
・針金もしくはハトメ
・ニッパー
まずは親骨と受け骨を留めているパーツ「ハトメ」を取り外しましょう。ハトメがすでに取れている、もしくは破損している場合はそのままで大丈夫です。
次に、古い関節部分を外していきましょう。骨接ぎ用のパーツを外側からセットし、穴がぴったりはまる場所にくるようにします。
パーツには、本体と固定するための爪部分がついているので、ペンチでしっかり折り込んで、骨に固定します。
接続部の穴を合わせ、その穴に針金またはハトメを通して固定していきます。針金の場合、2回ほど通して、最後は1cmぐらいねじって留めます。ねじったら、危なくないように針金を織り込みましょう。
「ハトメ」と呼ばれる接続部を固定する部品を使う場合は、ハトメを穴に通した後、ペンチで強く抑えて固定しましょう。
受け骨の先が破損した場合
次は、受け骨そのものが折れてしまうなどして、関節が機能しなくなった場合の対処法です。この場合は、関節のつなぎ目が折れたときと違い、関節部のパーツそのものは壊れていないので、取り換える必要がありません。したがって、破損してしまった受け骨を保護するパーツを使用していきます。
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壊れた傘を直すための「傘職人」シリーズの受骨用。シルバーと黒の2色あります。また、こちらも小さいサイズのものと大きいものがあります。傘骨が細いものには小さい商品、傘骨が太いものには大きい商品を買ってください。
・間接爪
・針金もしくはハトメ
・ニッパー
まずは関節部の留め具になっているパーツ「ハトメ」を取り外しましょう。折れてしまった受け骨が関節部の内部に入り込んでしまっている場合は、それも取り除いてください。
折れてしまった骨は邪魔になるので切断してしまいます。関節に届くだけの受け骨があればいいため、不要であれば切り離しましょう。
折れた箇所をカバーするように、パーツをかぶせていきます。このとき、他の骨と長さがなるべく合うようにセットすると良いです。場所が決まったら、骨を巻くようにパーツの爪を折り曲げて、骨に固定します。
新しく取り付けた受け骨の先端と、そして関節部には穴がそれぞれついています。この2つの穴をそろえ、重ねたら、針金かハトメを穴に通して固定していきましょう。針金は穴に2回ほど通して、最後はねじって留めます。ねじるのは1cmぐらいでいいでしょう。
接続部を固定する部品「ハトメ」を使う場合は、ハトメを穴に通した後、ペンチで強く抑えて固定しましょう。関節部の直し方は折り畳み傘でも同じなので、サイズを探して試してみてください。
傘の折れた骨の修理方法
関節の直し方とかなり似ているのですが、部品が少し違うので、その部分を解説していきます。
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傘を直すための「傘職人」シリーズの「四ツ爪」というもの。こちらは関節の修理に使ったものに穴が空いていないタイプで、骨が折れたところを補強するための部品です。シルバーと黒の2色、そしてサイズも小さいものと大きいものがあるので、自分の持っている傘のサイズに合う方を選びましょう。
同じシリーズで、三ツ爪というものでも大丈夫です。ちなみに、四ツ爪と三ツ爪の違いは、爪の間隔です。親骨の破損部分によって、付けやすい方を選ぶのがよいですが、四ツ爪の方が巻き付ける際に安定するため、四ツ爪をおすすめします。
下記写真の左側が四ツ爪、右側が三ツ爪です。
・四ツ爪または三ツ爪
・針金もしくはハトメ
骨の曲がっている部分を、折れないように慎重に伸ばしていきます。
折れた部分に沿わせるように、パーツを外側からセットしていきます。このとき、骨が折れた部分が中央にくるようにパーツをかぶせるのがポイントです。もし骨の変形がひどくて入り切らない場合は、変形した部分だけ切除してしまいましょう。
パーツを固定する場所が決まったら、骨に巻き付けるように爪を折り曲げていきます。骨にパーツがしっかりと取り付けられたら修理完了です。
傘の生地が破れていた時の修理方法
このような感じで、傘の骨が折れたはずみで傘布も破けてしまったとしても、自分で修理できるため安心してください。その場合はナイロンシートというものを使い、修理していきます。
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カギザキ・破れ・穴あきなどの補修・補強に使えるナイロンシート。片面接着のシールタイプで、切って貼るだけ。シールだと不安ならば、アイロン接着のタイプもあります。
・はさみ
似た生地、似た色の補修シートを、ほどよい大きさに切って貼り付けるだけです。内側から貼り付ければさほど目立たないでしょう。
ちょうど良いサイズの部品がないときの対処法
ここまで、壊れた傘を自分で修理する方法を紹介してきましたが、修理する以前に「部品のサイズが合わない」ということもあると思います。
しかし、サイズが違っては修理ができません。例えば、傘の関節や骨は、部品が金属なため、骨のサイズに合った部品がないと修理ができないです。
そこで、「サイズの合う部品がないけれど、どうしても自分で直したい!」というときの応急処置を紹介します。失敗する可能性も十二分にあるため、よく検討してから行うようにしてください。
・接着剤
大きめの部品を使って、手順に従って一旦修理します。
サイズが合わないところに、糸をぐるぐる巻きつけてください。だいたい固定されたらOK。糸の端は結ばずに切りましょう。
薄く接着剤をぐるっとつけて、そのまま乾かします。糸を結ぶと太くなってしまうので、接着剤で解けないようにします。糸の太さを変えてうまく調整しましょう。
便利な修理セットで丸ごと解決
複数箇所が壊れていて、1つずつパーツを買うのはもったいないという人は、このようにセットになっているタイプを買うと良いでしょう。複数箇所を修理できる部品が入っています。実際に買ってみると、入っていた部品は以下のようなもので、傘の修理をするには十分でした。
何度も傘を壊してしまう人におすすめの修理セット
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壊が壊れたとき、お気に入りの傘であれば買い替えるよりも、修理して使いたいと思うこともあるでしょう。安い修理セットなら、ホームセンターで数百円で購入できます。中には上級者キットもありますが、まずは一番お手頃な修理セットを試してみてください。
傘修理に関する疑問Q&A
傘の修理についての疑問と回答をまとめました。
Q. 壊れた傘は自分で修理できる?
A.自分でできます。
市販のキットを使うことで、買い直したり修理に出したりせずに、修理できます。ただし、大きく損傷してしまっている場合には難しいので、そのときは修理に出すか買い直しを検討しましょう。
Q.傘が折れる原因は?
A.開閉の仕方、持ち運びに問題がある場合が多い
大雨や台風のときに傘が故障する以外で壊れるのは、開閉の際に勢いよく行ってしまっている場合。あるいは、持ち運びや収納の際に丁寧に扱っていないケースが挙げられます。
Q.自分で修理しても治らない場合は?
A.修理を依頼するか買い替えましょう。
ユアマイスターでは傘修理を行えるプロの業者に依頼できます。また、買い直した場合と比較しながら検討するとよいでしょう。
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Q.傘修理セットはダイソーで買える?
A.ダイソーでは現在販売されていません。
ダイソーやセリアに訪れてみましたが2024年8月現在は発売されていないようでした。ネット通販なら手軽に購入できるため、検討してみてください。
お気に入りの傘を捨てずに修理しよう
部品をそろえ、手順通りに行えばそれほど難しいことではありません。少し大変なのは、使えるパーツを探す作業ですが、そこを乗り越えれば大丈夫!壊れるたびに新しい傘を買っていたらキリがないため、覚えておきましょう。お気に入りの傘であれば、より長く使えるように修理できるとよいですね。
※本記事の内容は、本記事作成時の編集部の調査結果に基づくものです。
※本記事に掲載する一部の画像はイメージです。
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