
木のまな板に変えたらイイことだらけ!長持ちさせるお手入れ方法、お教えします
天然の木で作られたまな板は、「カビが生えそう」「手入れが面倒」というイメージから、敬遠されがち。でも、ちょっとしたコツと簡単なお手入れをするだけで、カビや黒ずみを防ぎ、清潔を保つことができます。木のまな板の魅力と共に、長持ちさせるためのコツ、お手入れ方法を紹介します。
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目次
プラスチックのまな板から木のまな板へ
調理に欠かせないまな板。私は長い間、プラスチック一択でした。木のまな板は手入れが面倒、洗剤を使えないので不衛生というイメージがあったからです。その点、プラスチックのまな板は、洗剤でガシガシ洗えるし、軽くてリーズナブル。使い勝手で選ぶなら断然プラスチック!と思っていました。
でも、プラスチックのまな板って、2年も使うとキズが目立ちはじめ、そのキズに入り込んだ野菜の色素がなかなか落ちなかったり、黒ずんだり。漂白しても汚れが残り、見た目が残念な印象に。また、キズが深くなると微小なプラスチック粒子「マイクロプラスチック」が発生し、食材に付着してそのまま体内に取り込まれるリスクがあるのだとか。
プラスチックのまな板のこれらの問題は、1~2年おきに買い換えることで解決できますが、なんだかそれってエコじゃない…。そんなときに出会ったのが木のまな板です。
木のまな板のイイところ

木には抗菌作用がある
天然木の樹脂には抗菌作用があります。雑菌の増殖を防ぐため、そもそもが衛生的。おすすめの木材は「ひのき」。表面や横の断面からヤニが出てくることがありますが、ひのきのヤニは汚れや傷みからくるものではなく、木が健康な証拠。ヤニは雑菌の繁殖を抑える抗菌力を持っているので、カビや黒ずみ防止にもなります。
木の弾力が手を疲れさせない
木のまな板を使いはじめて最初に感じたのは、手が疲れないこと。木の持つ弾力性からリズミカルに包丁をさばくことができます。硬すぎず柔らすぎない弾力性のおかげで、キャベツを丸ごと千切りしても全く疲れない!食材を切るときのトントンという音も心地良いんです。
安定感があり、滑りにくい
軽さが魅力のプラスチック製のまな板ですが、反面、キッチン台で滑りやすいのが難点でした。重さがある木のまな板は厚さ3cm以上のものがほとんど。安定感があるので滑ることはありません。
包丁が長持ちする
程よい弾力性のある木のまな板は、刃当たりがやわらかく、包丁の刃を傷めないのも大きなポイントです。切れ味も長持ちするので、砥石や専用のシャープナーで研ぐ回数が明らかに減りました。
木のまな板を買うなら「ひのき」がおすすめ

木のまな板にはさまざまな木材が使われています。おすすめは「ひのき」です。特有の樹脂成分には抗菌力があり、生ものを切った後に繁殖しやすい雑菌の増殖を防ぐため、衛生的。木目も緻密で弾力性も強いため、包丁の刃あたりが良いこともポイント。
私が最初に手にした木のまな板は、木曽ひのき。江戸時代から続く老舗の道具屋さん、日本橋木屋で購入しました。神社仏閣の建材にも使用される木曽ひのきは堅牢で狂いがなく、腐食に強いのが特長。気になる包丁によるキズや凹みも、水を吸収することである程度は復元するそうです。
木のまな板は、素材やサイズにもよりますが8,000円から数万円するものが多く、プラスチックに比べるとやや値が張ります。でも、次に紹介するお手入れ方法や長持ちさせるコツを知ることで、長く使い続けることができますよ。
木のまな板のお手入れ方法

木のまな板を使うことでいちばん心配だったのが衛生面です。洗剤や漂白剤が使用できないため、どうしても不安がありました。また、肉や魚を切ったときのニオイ移りも気になります。木のまな板には特別なお手入れが必要かと思いきや、洗剤で洗ったり漂白して汚れやニオイを落とすプラスチックよりも、とても簡単なんです。
使用前に水で全体を濡らす
木のまな板で食材を切るときは、まず、まな板を水にくぐらすことが必須です。水で濡らすことで表面に水の膜ができ、食材の水分や色素などがまな板に染みこみにくくなり、ニオイもつきにくくなります。
汚れはたわしでかき出す
使用後は洗剤やスポンジは使わず、たわしで洗います。たわしの繊維で目には見えない木の溝に入り込んだ汚れを掻き出すようなイメージです。
カビ・黒ずみ対策は熱湯消毒
たわしで汚れを落としたら、熱湯をかけてまな板を消毒します。熱湯消毒は調理のたびに行うのが理想的。乾かすときは水切れをよくするため、木目に沿って立てて乾かすことが、木のまな板を長持ちさせる秘訣です。
黒ずみができたときの対処法
もし、木のまな板に黒ずみができてしまったときは、「レモン」で擦ってみてください。すっかり落とすことはできませんが、黒ずみを薄くできるはず。私は黒ずみができていなくても、レモンを使った料理をしたときは、まな板を乾かす前に擦るようにしています。
それでも汚れが気になるときは、サンドペーパーで表面を削り、汚れを落とす方法もありますよ。
深いきずや反りが気になったときは「削り直し」を
深いキズや反りが気になったら、「削り直し」をすることで木のまな板を復活させることができます。ただし、家庭では難しいので、専門店に相談しましょう。木のまな板は両面に水を吸わせることで、反りにくくなります。肉・魚と野菜を異なる面で切れば、ニオイや衛生面で安心です。
木のまな板の寿命
プラスチック製のまな板の寿命が約2年とされるのに対し、木のまな板は手入れをしっかりしていれば、6~7年は使い続けることができます。厚みがあるものであれば、削り直しをすることでさらに寿命が長くなり、“一生モノ”として愛用できます。
よく手入れされた道具で作る料理は、ひと味ちがう

料理は道具じゃない、食材にお金をかければよいものでもありません。でも、手入れされた道具で調理をするって、とても楽しいのです。形よく食材を切ったり、煮崩れを防ぐために面取りをしたり。自然と丁寧を心がけるようになるから不思議です。
良い道具を、末長く。
それはわが家の”おいしい”歴史になっていくことでしょう。
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関孫六 桧 まな板 390×240mm AP-5221
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