
一生モノの暮らしの道具を持つこと。柳宗理の「ステンレスボウル」
毎日使う暮らしの道具は、使い勝手が良いことはもちろん、手にするたびに楽しくなるようなモノがいい。そんなわがままを叶えてくれるのが柳宗理のキッチンツールです。1960年の誕生以来、多くの人に愛され続ける「ステンレスボウル」の魅力を紹介します。
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「使い心地の良さ」を追求し続けたデザイナー・柳宗理

柳宗理は日本を代表するインダストリアルデザイナー、そしてテキスタイルデザイナーです。オリンピックの聖火台やエレファントスツール、バタフライスツールなどの家具のデザインで知られる柳氏ですが、食器やカトラリーなど暮らしの道具も数多く世に送り出しています。
私が柳宗理のデザインが好きな理由のひとつが、ユニークさと実用性を兼ね備えていること。例えば代表作のひとつ、バタフライスツール。まるで蝶が羽を広げたような独特のフォルムは、シンプルだからこそ存在感を放ちます。スツールだけではなく、サイドテーブルにもなるなど、暮らし方に合わせていろいろな使い方ができるのも魅力です。
私にとって柳宗理のデザインは、そこにあるだけで気分を上げてくれるもの。毎日使う暮らしの道具にも取り入れたいと思い、バタフライスツールの次に迎え入れたのが「ステンレスボウル」です。
単独でも重ねても美しい「ステンレスボウル」

その曲線の美しさに一目惚れをしたのは20年以上前。依頼、柳宗理のステンレスボウルはわが家の暮らしとともにあります。無駄のないシンプルな柳宗理の真骨頂とも言えるフォルムは、そのまま食卓に並べてたくなるほどスタイリッシュ。サイズが異なる4つのボウルを入れ子にするとコンパクトに収納できる点も気に入っています。
4つのサイズの使い方
私が所有する4点セットのサイズは13㎝、16㎝、19㎝、23cm。用途に合わせて形状が異なるのも、使い心地の良さにこだわった柳宗理ならでは。19cmまでのボウルは底が絞られているので、菜箸で食材をあえたり、泡立て器で卵をかき混ぜたりするときに安定します。

一番大きな23cmは深さがかなりあるため、大きくかき混ぜても中身が溢れない形状。酢飯を作ったり、ハンバーグのたねや餃子の餡をこねるときにとても重宝しています。

丈夫で傷が目立たないからガシガシ使える
どんなにデザインが素敵でも、繊細な扱いが必要なものは毎日使う暮らしの道具には不向きだと思うのです。多少乱暴に扱っても気にならず、ガシガシ洗えるものがいい。柳宗理は常に使う人の立場に立ち、料理研究家や一般の主婦の意見などを参考にすることで丈夫なキッチンツールを数多く生み出しました。
柳宗理デザインのキッチンツールの素材はそのほとんどが最高級の18-8ステンレスを使用。丈夫でサビにくく、ツヤ消し仕上げなので傷がついても目立ちません。20年選手のわが家のステンレスボウルですが、これからもまだまだ活躍してくれそうです。
「用の美」が、暮らしをちょっと楽しくする

柳宗理が大切にしたのは、「名もなき日本の職人たちの手によって生み出された生活道具にこそ、美の源泉がある」ということ。それは「用の美」という理念となり、暮らしの道具に表れています。
用の美とは、ただ眺めるのではなく、毎日使うことで感じる心地良さ。とりあえずでモノを買うのではなく、長く使える、一生使える道具を選ぶことが、心の豊かさや心地良さにつながっているような気がします。
トゲトゲした気持ちでキッチンに立っても、丸くシンプルなフォルムのステンレスボウルを手にすると、心があたたかくなる。私にとっての柳宗理デザインは、暮らしをちょっと楽しくする、スイッチのような存在なのかもしれません。
柳宗理(Yanagi Sori) ステンレスボールセット
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